一時期、環境の仕事をやっていた時に、ベースの知識を得るために700冊くらいの本を買ったり借りたりして読んだ。一度、その本を写真に撮って研修会で見せびらかしたこともあったっけ。バカだったねぇ。それが棚や段ボールの箱に溜まっていた。書評家の知人は「読み終わった本はさっさとブックオフに引き取ってもらっている」そうな。ワシャは基本的に本を手放すことが苦手だ。本に限らず一度手に触れたものを手放すことがなかなかできない。「愛着」というより「執着」なんですかね。モノに思いが入ってしまうんでしょう。
本は毎日増殖し、家が傾きそうである。だからもう関わることのない仕事の本、興味のない本、読まなくなった本、間抜けな著者の本などを整理しようと決心した。その筆頭が環境の本や勝間和代の本だった。
連休中に暇をみつけては整理をしていた。けれど元が膨大な量だ。それに整理をしているとついつい読みはじめてしまって余分な時間を費やしてしまう。
それでも大きなダンボールの箱に5箱もあった。新書、文庫などもあったので500冊ほどはあったろう。環境本はほとんどが棚から消えた。環境に一所懸命に関わった時期もあったので、少しの寂しさを感じながらも、さっぱりしたことも確かだ。それが自分自身の実績としてはなにも残らないが、勤め人なんてそんなものだと割り切った。
本棚はというと500冊ほどの本が消えても焼け石に水だった。「どこが空いたの?」って感じかなぁ。隙間にはミュシャをはじめとする美術系の本があっという間に収まって、30年もそこに並んでいたような顔をしているではないか。
ううむ、本との格闘は続く。