民主主義

 5月13日に、周南市の図書館(例の「ツタヤ図書館」の一派)について書いた。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20170513/1494631616
「ダミー本」を並べることについて、コラムニストの勝谷誠彦さんもこんなことを言っている。
《おまえら、本をナメてんのか。ツタヤが図書館に介入してくることについては、私は九州を中心にさんざん反対してきた。図書館とは神聖な場所であり、民主主義の最後の砦なのである。》
 中が空洞のダミー本を3万5千冊(152万円)で買うという議決をした周南市の市長、議員、職員はどの面をさげて議場に並んでいたのだろうか。

 先日、ザギンに行ってきた。「ギンザシックス」がオープンしたのでどんなものか覗いてきたのだ。
 大型百貨店の新装開店である。中央には吹き抜けがあって、そこに水玉模様の巨大な草間カボチャが浮いているくらいが目を引いた。
 6階に蔦屋書店が入っている。《本を買うためだけでなく、そこで過ごす時間を楽しんで欲しいという願いを込めて、書籍だけでなく文具・雑貨、カフェ、ギャラリーと様々な機能を果たしていく。》 
 確かに煌びやかではある。だが、本とともにそこで過ごそうとは思わなかった。書架がよそ行きすぎるのである。本それぞれが凝り固まって並んでいる、そんな雰囲気が漂う。
「もしかしたらここもダミー本か?」
 と、手を伸ばして見たら、さすがにザギンでダミーはなかった。とすると、周南市はツタヤになめられているのである。

 もう一度、勝谷さんの言。
秋田県国際教養大学の図書館を、周南市長は見るがいい。》
 本を知らないものは図書館をちゅくれないよ。これはワシャの言。
 周南市長はまったく本、図書館というものを知らなかった。これは間違いない。しかし、市長周辺にも本好きはいなかったのだろうか?