大マスコミが邪魔

 フジテレビが製作したドキュメンタリードラマ『8.12・日航機墜落30回目の夏』
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2014/140722-298.html
が夕べ放送された。かなり見ごたえがありましたぞ。科学的な進歩によって、ボイスレコーダーの解析が進み、今まで聞き取れなかった「声」「音」までクリアにすることができた。
 あわせて、今まで沈黙を守っていた遺族の証言も得ることができ、あの時、あの空で何が起きていたのかということが鮮明に見えてくる。
 あの事故では524人の方が遭難された。そのうち4人の女性が救出された。ここでも頑張ったのは自衛隊消防団で、足を引っ張ったのは大マスコミだった。
 救出を待つ4人の方は大怪我をしている。出血もひどい。御巣鷹山に医療施設などあるわけはないし、一晩をジャンボの瓦礫にはさまっていたのだ。体力も相当に落ちている。一刻も早い病院への搬送が必要なのだが、要請したヘリコプターが御巣鷹山のそばに寄れない。新聞社やテレビ局の民間ヘリが、事故現場周辺をブンブンと五月蠅く飛び回って、自衛隊のヘリが近づくことができなかったのである。遮蔽するものもない山の上で、かつ一番暑い時期に、4人の重症者を2時間も放置しなければならなかった。取材と称する野次馬記者が、自衛隊などの活動を阻んでいたのである。きっと朝日新聞のヘリあたりが一番妨害をしていたのかもしれぬ。29年前も大マスコミは馬鹿だった。でもフジテレビはそのこともきちんとドラマの中に織り込んでいて、わずかながらも良心のようなものを感じた。

 今朝の朝日新聞。例のSTAP細胞論文の主要著者の一人で、5日に自殺した笹井副センター長の遺書に「マスコミなどからの不当なバッシング、理研やラボへの責任から疲れ切ってしまった」と書かれていたという。
 ここでも愚劣なマスコミの宿痾を見ることができる。