いいこと

 いやー、夕べはちょいと飲みすぎた。夏休みをとっておいてよかったわい。このところ酒を飲むと、眠りが浅くてよわっていたのだが、昨夜はぐっすりと眠れた。記憶にないけど、午後10時ごろに寝て、気がついたら午前6時前だった。7時間は寝ているはずだから、これは久しぶりの快挙と言っていい。

 この間からいいことが続いている。たまたま立ち寄ったブックオフでテキトーに買った本に著者のサインが入っていたんですよ。
 ワシャは時々ブックオフでサイン本を見つける。「おや?」と思って手に取るとサイン本であることが多いのじゃ。超能力ではない。あまり見かけない出版社であったり、地元の新聞社が出版元だったり、出版社名が背に入っていないようなもの、いわゆる自費出版物にけっこうサインが書いてある。
 でも、たまにビッグネームをゲットすることもある。作家の奥田英朗さんとか柳美里さんである。二人とも、個性的な字を書かれるんですね。
 話が逸れているので戻す。
 基本的にサイン本はサインがあることを確認して買っている。しかし、今回はたまたま買った本を家で寛げたらサインがあったというもので、びっくりしたのだった。
 まず、玄侑宗久『ベラボーな生活』(朝日文庫)である。ワシャは宗教関係の本が好きで、松原泰道、枡野俊明をはじめ禅宗系の和尚ものをよく読む。その一環で玄侑さんの本にも手を伸ばしたというわけ。でね、あとから表紙をめくったら扉に「破也」という字と玄侑さんの「Q...」の字サインがあった。
 櫻井よしこさんの著作も好きである。それでも10冊くらいしか持ってないけどね。今回買ったのは2011年出版の『日本の覚悟』(新潮社)である。108円で買ってきて、湯船につかりながら読もうと思って表紙を開いてびっくらこ。櫻井さんのサインと座右の銘が書いてあった。そんな本を湯船には持ち込めない。あわてて本棚に戻したのだった。
 さて、櫻井さんの座右の銘である。「〇と勇気」と書かれてあった。残念ながら達筆なので「〇」がワシャには読み取れない。「誉」のようにも見えるし「愛」ようにも……なんとか日記に書く前に何と書いてあるのか、解いておこうと思い、古文書事典などで調べた。「びっくらこ。」と「櫻井さんの」の間にかなり調べたのだが、ワシャの手持ちの資料ではどうにもならなかった。玄侑さんの「破也」の意味もわからないし、う〜ん、かえって悩んでしまった。たまたまサイン本を入手したのがいいことだったのか、どうなのか。