ジュゴンのいる海

 マスコミの喧伝することに疑り深くなったというか……(自嘲)。
 とりあえずメディアが大騒ぎすることは疑ってかかるというのが、見方を誤らない最善の方法だと言われて久しい。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20140817-1352452.html
 ジュゴン辺野古の東方「約」5kmで発見されたという。報道各社が掲載した写真では、どこの海なのか特定できない。もしかしたらガラパゴス沖かもしれないじゃん。こんなもの言った者勝ちといった報道姿勢が今まで蔓延してきたが、そろそろ読者も「メディアリテラシー」を身につけてきた。出すならば、遠くに目印になるような島嶼を入れるとかしないと、この写真だけではなんとも言いようがない。「約」をつけているのも、実は本当に5キロ前後なのかもしれないが、どうも共同通信とか沖縄タイムスとかの社名を見てしまうと「5km以上10km未満は『約5km』と記載しよう」とかの内規があったりして……とついつい猜疑の視線が強くなってしまう。
 どこで撮ったのか、何km沖合いだったのかは明確にされていないけれど、ま、そんなことはどうでもいい。ばっちり辺野古の東の沖合い5kmだったことにしよう。なにが言いたいかというと「そこにジュゴンがいたから何なんだ!」これに尽きる。そりゃ海は全部つながっているから、ジュゴンも泳いでいるでしょう。ジュゴンがたまたま泳いでいたからといって、そのジュゴン辺野古に棲んでいるということにはならない。
 たまたま酔っ払ったワシャが名古屋駅前をうろうろと歩いていてからといって、「ワルシャワを駅前で見かけた。だから、あいつは名駅に住んでいるはずだ」とはならないでしょ。