2011-01-01から1年間の記事一覧

渡哲也という二流

渡哲也という二流俳優 昨夜から第3部が始まった「坂の上の雲」は、NHK大河ドラマの「江」より数段上等なドラマである。 「江」のほうは、上野樹里、水川あさみ、向井理など若手がチャラチャラ出てきて学芸会のような演技をふんだんに見せてくれた。 演技…

一川大臣、いろいろと話題提供してくれるのはありがたいが……

仲間であるはずの前原政調会長が厳しく批判している。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111203-00000324-yom-pol 「少し勉強不足が過ぎる」って言ってもねぇ。 一川防衛大臣のふがいなさについては、たびたびこの日記にも書いてきたが、この人、少し言…

新美南吉について―冬の遠足―

12月1日に童話作家の新美南吉の話題を出した。そのとき、南吉文献をあさっていたら日記の中に、昭和16年(1941)12月3日の記事を見つけた。 70年前の今日の話である。南吉は、教え子とともに岡崎市西本郷の蓮華寺まで遠歩きに出掛けている。 《冬…

しつこいけれど談志の話題を

立川談志のDVDを持っている。その中に「四季折々」という咄があるんだが、この咄のレベルが高い。だから、客も感心はすれども笑うところがわからないといった風情だ。 談志、まず、お得意の童謡の話題から入っていく。「卯の花の匂う垣根に〜」くらいはワ…

たきびの縁

かきねのかきねの曲がり角 たきびだたきびだ落ち葉たき あたろうかあたろうよ きたかぜぴいぷう吹いている 師走に入った。今朝は寒くなるという予報だったが、毛布をはねのけるくらい暖かい朝である。 冒頭にもってきたのは、童謡の「たきび」。この歌は、昭…

この親にしてこの子あり

金というものが人格を破壊するものだといういい証明になった。 http://www.asahi.com/national/update/1127/TKY201111270357.html もちろん106億円をカジノで巻き上げられたバカボンもバカボンだが、そのバカボンを育てた父親もバカなのだ。 バカボンはこ…

もう少し談志がらみの話題を

夏目漱石の小説『三四郎』の中に、柳家小さんが出てくる。 《小さんは天才である。あんな芸術家は滅多にでるものぢゃない。何時でも聞けると思ふから安っぽい感じがして、甚だ気の毒だ。実は彼と時を同じうして生きてゐる我々は大変な仕合せである。》 漱石…

大阪秋の陣の顛末

橋下徹さんの圧勝だった。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111127-00000064-mai-pol この件で、友人は橋下さんの勝ちを予測していた。ワシャはというと橋下さんにシンパシーを感じながらも、大阪ポピュリズムに懸念があったので、大阪市民への期待をこ…

もう少し談志の咄

立川談志の弟子の志らくが『立川流鎖国論』(梧桐書院)を上梓している。その中に《「談志長生き弟子全滅」説》という章がある。そこで読者に向けてこう言う。 《立川流が消滅しても》と前置きをする。立川流消滅=談志の死だ。それを前提に志らくは続ける。…

談志の咄など

松岡正剛が『千夜千冊』の中で2度ほど談志に触れている。 1か所目は、第837夜「忍び音もらす夏は来ぬ」 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0837.html で、談志の著作『童謡咄』(くもん出版)を取り上げた。『千夜千冊』でいえば、第1巻の8つ目に…

人の顔

四十をこえると人の顔には、性格や生活などが影響する。生き方が顔立ちを形成するといってもいい。 顔立ちの良し悪しではない。若い頃に悪役ばかりやっていた強面の大部屋俳優でも、いい年輪の重ね方をすると、それなりにいい顔立ちになってくる。 例えば、…

談志が死んだ

落語界の巨星が落つ。 落語立川流の家元の談志師匠が21日に喉頭がんで身罷られた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111123-00000020-mai-soci タイトルはややふざけてはいるが、ワシャは談志を尊敬している。 『談志人生全集』(講談社)は全巻持っ…

バカ親よ、せめて週刊誌くらいは読んで漢字の勉強をせよ

ワシャは、週刊誌の類はあまり買わない。でも、2つ読みたい記事があると購入することにしている。それでも、1週間に数誌ずつは間違いなくたまっていく。 書庫に散乱する週刊誌の中で一番多いのが、「週刊現代」である。それは、日垣隆氏の〈なんなんだこの…

飲み会でのエピソード

皆さんがご承知のように、ワシャは仕事柄、宴席が多い。ワシャの地域には料亭が何軒かあり、芸妓文化も根付いていることから、会席での宴となる。銘々の膳に、それぞれ料理が運ばれてくるという形式だ。 宴が盛り上がってくると、入り乱れての酒盛りになる。…

黄落の名古屋で能

友だちと名古屋へ出かける。名古屋宝生流の能を鑑賞するためにである。今回の出し物は「海人(あま)」、「善知鳥(うとう)」、狂言が「禰宜山伏」となっている。どれも初物ばかりなので楽しみだなぁ。 東京の紅葉は雨だった。名古屋能楽堂のある名古屋城界…

錦秋の東京

昨日、早稲田界隈でセミナーがあったことはお話しましたよね。 雨の中、新幹線で上京し、東京駅から大手町へ出て、東西線を乗り継いで早稲田で下車する。早稲田駅前の交差点に顔を出すと、雨脚が強くなっているではないか。 「弱ったな」 重い雲の垂れこめた…

都内某所のセミナーは凄すぎる。

いやー、今、東京から愛知に戻る新幹線の中ですわ。 ワシャの左手には「一番搾り」、右手には、北海道名産「鮭とば」、では、どうやってパソコンのキーボードを打っているのか、よくわからない。早稲田でしこたま呑んだので、酔っ払っているんですな。 でも…

ワルシャワ、上京す

本日、都内某所で、あるセミナーが開催される。そこに出席するために、朝の新幹線で東京に向かう。今週は、仕事で会議室に缶詰めになっていた。会議室の窓から見上げる空はずっと快晴で、よりによって土日が雨なんて、いいかげんにしろよ。 それでも久々の東…

1909−1941

《この権力好きな、そしてなによりも人事いじりに情熱的で、骨のずいからの保守主義者であったこの人物の頭脳に、あたらしい陸軍像などという構想がうかぶはずがなかった。》 司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』に書かれた山県有朋評である。日露戦争時、山県は…

一川保夫という愚物

やはりこいつは阿呆だった。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111117-00000070-mai-pol 宮中晩さん会である。これ以上の公務がどこにあろうか。それも、ブータン国王ご夫妻は、東日本大震災の被災地にもお出かけになると言っておられる。防災大臣として…

ミステリ美術館

「本が届きましたよ」という連絡が入ったので、仕事の帰りにいつもの本屋に立ち寄る。面倒くさいが、新刊に囲まれた空間に身を置くことが、ストレス解消になるのだからしょうがない。それにここの店主がいい本をチョイスして並べてくれる。先日もある本を選…

日本の未来は明るいぞ!

先週末、三河某所で秘密の会議あり。 その内容は、自動車の光学技術の専門家に最先端の話を聴くというもの。リーマンショック、3.11と大きな打撃を受けた西三河の自動車産業だったが、どっこい、なかなか三河武士魂は死なず、といった元気になる情報をい…

オーランチオキトリウムがコミックに

コラムニストの勝谷誠彦さんのメルマガにこんな告知があった。 《『ビッグコミック』の最新号の『ゴルゴ13』はなんとオーランチオキトリウムがモチーフなのである。》 ほほお、ついにオーランチオキトリウムがコミックになったか。 《関係者以外ではおそらく…

メモ

今日も忙しかった。午前中から古本屋めぐりをしてきましたぞ。今日はもっぱら岡崎方面に進出する。今日の拾いものは、『定本 柳田國男集』(筑摩書房)、その他に『近松門左衛門集』(小学館)など40冊ばかりを購入。 「岡崎SUPER BAZAAR」では、アクセサ…

街歩き

人間ドックの結果、血圧が少し高いことが判明した。だから努めて歩くよう心がけることにする。 そんなこともあって、今日は街歩きに出掛けていた。行く先は、三重県菰野町。知らない人は知らないが、いいところなんですよ。鈴鹿山脈の東の裾野にある閑静な町…

司馬遼太郎のことば

ワシャの家にはいたるところに司馬遼太郎の本が置いてある。『この国のかたち』だけでも4セットが書庫(物置ともいう)、居間、トイレ、寝室に並べられている。どこでもいつでも司馬の言に触れていたいという思いからだ。 たまたま、上記のどこかでくつろい…

三陸の被災地から風が舞い込んだ

今日、おもしろい話を聴いた。 救援活動で三陸に行っていた友人が、久々に帰ってきたのである。この友人、とても変な男で、トレーラーハウスを東北にもって行って、そこで暮らしながら、支援活動の指揮を執っている。戦国時代に生まれていたら、絶対に一国一…

TPPについて

賛否両論である。どっちがいいのか悪いのか、玄人でも簡単には判断はつくまい。そもそもTPP(環太平洋経済連携協定)とは何なのか、そのメリット・デメリットはこうなんだ、ときっちりと説明できる国会議員などいないだろう。 民主党内でも、推進派と慎重…

落語の「黄金餅(こがねもち)」を知っていますか

江戸の貧乏長屋の話。 物乞い坊主が死にかけている。この坊主が金の亡者で、食うものも食わず、貯めに貯めた一分金を、この世に残していくのが惜しくて惜しくて、死ぬに死ねない。それじゃぁってんで、餅に包んでみんな腹の中に収めちまおう、あの世に持って…

読書会、宴会、二次会

昨日、全国から三河に、立川の収容所の同寮生が集まった。北は群馬、南は宮崎から、新幹線や飛行機を使ってやって来た。 せっかく全国から集まるのだから、ただ呑むだけでは芸がない。ワシャの提案で「本を一冊読んで読書会をやりましょう」ということにした…