「本が届きましたよ」という連絡が入ったので、仕事の帰りにいつもの本屋に立ち寄る。面倒くさいが、新刊に囲まれた空間に身を置くことが、ストレス解消になるのだからしょうがない。それにここの店主がいい本をチョイスして並べてくれる。先日もある本を選んでレジに持ってゆくと、店主がニンマリと笑って、
「ワルシャワさんが買うと思っていました」
と、言われてしまった。
そして、昨日も本棚を眺めていたら、本がワシャを読んでいるではないか。
『少年少女昭和ミステリ美術館』(平凡社)である。手に取ってページを繰れば、およよ、昭和30年代がよみがえってくる。こちらをご覧あれ。
http://www.green.dti.ne.jp/ed-fuji/heibon-showa-mystery.html
ワシャと同世代の方は懐かしいと思われるのではないか。この怪しい表紙で、江戸川乱歩やコナン・ドイル、モーリス・ルブランなどを読みあさったでしょ。
一番最初に出てくるのは、やはり「少年探偵シリーズ」で、題は『怪人二十面相』、表紙は、右に仏像に化けた小林少年、その手前に左から差し出されたランプを持つ二十面相の手という構図である。上記のアドレスの下の方に、仏像になりきった小林くんがいます。かわいいので見てね。
「名探偵ホームズシリーズ」をあらためて見ていて気が付いた。表紙を書いていたのが、「火星シリーズ」の挿絵画家、武部本一郎だったとは……子供だましのレベルを超えた挿絵となっている。素晴らしい。シリーズ第3作『消えた地獄船』はこちらで。
http://blog.livedoor.jp/bsi2211/archives/51353837.html
「アルセーヌ=ルパン全集」の挿絵はみんな武部さんだ。このシリーズは小学校3年の時に呼んだ記憶があるが、まだ武部さんの大人びた絵の良さには気づかなかった。
小学5年で、E・R・バローズの「火星シリーズ」にはまるのだが、物語の面白さにも引かれたが、武部さん描くところの、火星のプリンセス「デジャー・ソリス」の美貌の表紙にも魅せてしまったんですな。「デジャー・ソリス」はこちら
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e116226568#enlargeimg
話が逸れた。『少年少女昭和ミステリ美術館』である。
ジュニアミステリなので、ロボットもたくさん登場している。これがみんなかわいい。
「少年探偵シリーズ」に「電人M」というロボットが登場する。
http://www.amazon.co.jp/%E9%9B%BB%E4%BA%BAM-%E3%83%9D%E3%83%97%E3%83%A9%E6%96%87%E5%BA%AB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D-%E4%B9%B1%E6%AD%A9/dp/4591112411
なんとなく憎めないでしょ。
あ〜楽しかった。