このダボが!(神戸人)

 ニュースの本題に入る前にタイトルにまつわる話をしておきたい。美濃加茂市姉妹都市を結んでいるオーストラリアのダボ市。シドニーから10時の方向に240kmほど内陸にある小さな町である。発音的にはダッボーのほうが近い。

 ワシャは神戸に親戚があって子供の頃に、そこによく遊びに行っていた。また、阪神淡路大震災の際にも神戸に何度か足を運んだので、神戸弁がけっこう定着している。

 だからついついバカのことを「ダボ」と口走ってしまう。そんなこともあるので、ニュースでは「ダボ市」としているが、ワシャは正確にオーストラリアの町をダッボーと呼びたい。

《市副議長、豪州・ダボ市長の娘にセクハラ行為 岐阜・美濃加茂

https://news.yahoo.co.jp/articles/bdf046a24f50dab278d380fd99a284b6fce22578

 またまたダボ議員のニュースである。岐阜県美濃加茂市の副議長様である。この手の田舎者議員の失敗はそれほど珍しいものではない。今でこそ数が減りつつあるけれど、ちょいと前ならこんなのばっかりが棲息していた。

 この副議長などはその典型的な人物で、学歴はないが自営で頑張って、商工会でも名前を売って、自民党にも加わって、その後、名誉欲しさに議員になるという典型的なパターン。

 もう昭和ではないから、議員ってのが名誉職でもなんでもなくなっている。実のところ、議員になりたいだけのダボが多くなってきて、議員はダボだらけになり「不名誉職」になっている現実に気が付きたいよね(笑)。

 一例を挙げる。どこの議会でも議長室か控室に歴代議長の写真が並べて貼り出してあるでしょ。ワシャの知っている某議会もそうなんです。戦後間もないころからの議長様がずらっとマヌケ面を晒しておられます。

 昔の議長は知らないけれど、21世紀になってからの議長の顔ぶれはほとんど知っているんだけど、まともな人物は数えるほど。残りは美濃加茂の副議長の延長上にいるような人ばかり。だから美濃加茂のダボ副議長が特殊なのではないということは断っておきたい(笑)。

 このニュースにはいろいろな問題が入っている。まず、ダボ市議会議員の話をした。

 次に触れたいのは、「姉妹都市」という陳腐な問題である。前世紀末に美濃加茂市も含め全国の自治体で海外の町との姉妹都市というのが大流行した。ワシャの住んでいる近辺でも、自治体は競って海外の町と提携をしている。

 その中でこれは褒められることなので名前を出すが、愛知県高浜市だけは外国との姉妹都市提携をしていない。国内の近隣とだけ提携をしている。それが正しいのだ。災害時にすぐに手を差し伸べられる距離の自治体間で提携を結べばよろし。

 高浜市の近所に3つの海外の町と姉妹都市を結んでいるところがあるが、それで市が発展したなんてことはない。記念の年回りに、派遣団と称して海外旅行好きの首長以下のメンバーが相互訪問するくらいのことで、それで行政は何も動いていない。ではその海外旅行で首長や議員が何か持って帰ってきたかというと、つまらない土産以外はほぼ手ぶらだった。だから市政には何の影響も与えない。むしろ、「国際交流」と称するものを維持するための部署を増設し、職員を張りつけなければならないからかえって出費が増えた。

 ワシャは、すでにこの「国際交流」というものは20世紀末の遺物だと思っている。だいたい、3つの海外の町と姉妹都市を結んでいるところも、その他の自治体もほとんどがそうなのだが、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアという白人国家が主であって、名古屋市のように支那の南京市、黄色人都市と結んでいるところは少ない。まあ南京も、河村市長の名言で今は絶縁状態に陥っているからよいのだけれど。

 つまり美濃加茂にしてもその他の自治体にしても白人国家との姉妹都市という流行にのって「これが国際交流だ」と思い込んでいるだけ。そんなのはもう流行らないって(笑)。

 この海外姉妹都市提携を「国際交流」ということで自治体が担ってきたが、最近はこれに加えて「多文化共生」が包含されるようになってきた。姉妹都市程度なら、市長と議長と海外好きの市民の旅行費用くらいで済むが、「多文化共生」となると、これは大変なことになる。「多文化共生」がいかに危険なことかは、「国際交流」にかぶれた連中、白人好き、英語好き、海外旅行好きにはおそらく見えない。そもそも「多文化」は「共生」できないという現実を知らないのである。その程度の浅薄な知識で、たかが田舎の小さな町が「国際交流」など語るんじゃない!

 

 最後に、海外から来訪しているとか、特別な客だからということを抜きにしても、この令和の時代にマイクを何かに見立てて、女性に突き付けるようなバカは公的な場所からは排除すべきだと考える。議会の恥と言っていい。

 とは言いつつも、それを恥とも思わずやってしまうダボが、議員という職の中に多いのも否定できない。

 卑猥なパーティーを実施した和歌山県議たちといい、最近、エロエロやって職を辞した静岡県の国会議員といい、そんな下世話な連中ばっかりだよね。

 ダボは市議会議員だけでなく、県議会、国会にも数多いる。今、この国の政治が壊れ始めていることを、日本国民は忘れてはいけない。

 しかし東京15区でもそうだったが、60%のダボ有権者はそのことを完全に忘れている。大丈夫か、日本。