さらばシェーバー

 ワシャは電動髭剃り(シェーバー)を3台持っている。1番新しい1台は居間に、2台目は書斎に、一番古いのを脱衣所の大鏡の前に置いてある。

 昨日、書斎のテーブルでパソコンの情報を読みながらシェーバーを使い出したら、止まらなくなってしまった。スイッチを押しても動きっぱなし。仕方がないので、髭を剃り続けたがそれほど髭は生えていない(笑)。なにしろ動きが止まらないので、ものは試しと、ドライバーの先端で強く突いたら止まった。よかった。もうダメかと思いましたぞ。

 そんなことがあったので、2週間ばかり使っていなかった脱衣所のシェーバーも確認した。前に使った時には動きが悪かったんだが、それでも使えた。でも、昨日はまったく動かなかった。

「こっちはダメか」

 そりゃそうだな。このシェーバが一番古く、替え刃は何回か替えたけれど本体は30年くらい使い続けているかも。これですわ。

メンズシェーバー システムスムーサー ES-RT60

https://panasonic.jp/shaver/p-db/ES-RT60.html

 ワシャはもの持ちがよくって、気に入るとずっと使い続ける癖がある。この機種はすでに生産中止になっているが、だましだまし使ってきた。でも寿命だった。

 実はシェーバーの名前も、さっき、製造開始年が分からないかと調べてみて、初めて知った。30年間、名前も知らずに使っていたんだね。

 今、もう一度書斎のパソコンの前でシェーバーの胸のスイッチをONにしてみた。やっぱり充電ランプの「LOW」が点滅するたけの反応しか返ってこない。もう充電を止めたので、やがてこのランプも点灯しなくなるだろう。

 う~ん、なんだか寂しいなぁ。取っておいても仕方がないので廃棄をすることになるのだろうが、最後は綺麗に掃除をして送り出してやるか。

 長年付き合ったものというのは、どうにも愛着というか思い出のようなものが籠っているようで、断捨離の得意な人のように要らなくなったら「はい、廃棄」とはいかないのじゃ。だからワシャの家には捨てられない本が山となっているし、価値なんてないんだけど、古~い品々が溜まっているのである。

 困ったものですな。