談志の咄など

 松岡正剛が『千夜千冊』の中で2度ほど談志に触れている。
 1か所目は、第837夜「忍び音もらす夏は来ぬ」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0837.html
で、談志の著作『童謡咄』(くもん出版)を取り上げた。『千夜千冊』でいえば、第1巻の8つ目に載っている。
 もう1か所は、第798夜「硬直を打破する異笑」、飯島吉晴『笑いと異装』(海鳴社
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0798.html
のところで取り上げた。
《談志が長らく司会をしていた『笑点』は「笑う門には福来る:というモットーが貫かれていたのだが、司会が円楽に代わって、まことにつまらない番組になった。》
 このフレーズからもわかるように、松岡正剛は、談志を高く評価し、円楽については歯牙にもかけていない。というか、松岡正剛でなくとも、少しでも落語のことを知っていれば、談志と円楽の差はすぐに見えてくる。それほど談志は天才肌だった。

 談志の訃報に触れて、頭が談志モードになっている。だから手持ちの談志の著作を読み返したり、『千夜千冊』の談志の項まで当たっているようなわけだわさ。その『千夜千冊』で『童謡咄』に突き当たった。談志の書いた唯一の童謡論である。これは、童謡を研究しているワルシャワとしては、どうしても読みたい本なのだが、残念ながら、ワシャの書庫にはない。ないとなるとどうしても読みたくなるのが人情というものだ。ネットで探すのだが、すでに絶版になっていて入手ができない。「日本の古本屋」で検索しても出てきません。近隣の図書館の蔵書を徹底的に調べたが、ないものですなぁ……。
 やっと5つ目の岡崎図書館でようやく1冊だけ見つけましたぞ。もちろん即刻借用の手続きを打っておいた。数日中には手元に届くだろう。

 おっと、今日も今日とて仕事が入っている。部下が情け容赦なくスケジュールを埋めてくれる(泣)。だから、そろそろ出勤しなくてはいけない。実は明日も終日会議室で仕事なんですよ。ワシャはいったいいつ息抜きをすればいいのだろう。
 世間的には、ワシャの業種は忙しくない仕事と思われがちだが、そんなのはデマである。ワシャが雑巾ならとうに擦り切れているわい。
 そんな愚痴をいっていても始まらないので、元気よく出勤するのだった。めでたしめでたし(怒)。