四十をこえると人の顔には、性格や生活などが影響する。生き方が顔立ちを形成するといってもいい。
顔立ちの良し悪しではない。若い頃に悪役ばかりやっていた強面の大部屋俳優でも、いい年輪の重ね方をすると、それなりにいい顔立ちになってくる。
例えば、『水戸黄門』の東野英治郎がそうだ。東野の顔はどう見ても二枚目ではない。黒澤映画の『野良犬』などでは、いかにも狡すっからしい顔立ちだった。しかし、黄門様になる頃には、味のあるいい翁顔になっていたでしょ。
ところが一方で年とともに顔が卑しくなってくる輩がいる。権力欲とか、出世欲に憑かれた連中だ。この男(一川保夫)をご覧いただきたい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111122/stt11112214380005-n1.htm
この知性とか潔さなどとは縁遠い顔はいかばかりであろうか。いい加減な性格と、だらしない生き方、それに勉強もしてこなかったのだろう。その結果、こういう虫のような顔になっていく。
ワシャは虫の顔にはなりたくない。だから日々精進をするのである。
その精進の一環で、昨日は刈谷市で読書会。久々にメンバー全員(といっても5人)が集まった。駅前の会議室を借りて、喧々諤々の読書談義である。考えてみれば、この読書会18年も続いている。メンバーの一人など、読書会に参加する以前に本など読んだことがなかった怠惰な男だった。しかし、今では山本七平『空気の研究』を論じられるまでに成長している。これが継続の強さなのだろう。その人、齢55を数えるが、いい顔立ちになってきた。
その後、近くの居酒屋で酒盛りとなった。あ〜楽しかった。