日本の未来は明るいぞ!

 先週末、三河某所で秘密の会議あり。
 その内容は、自動車の光学技術の専門家に最先端の話を聴くというもの。リーマンショック、3.11と大きな打撃を受けた西三河自動車産業だったが、どっこい、なかなか三河武士魂は死なず、といった元気になる情報をいくつかいただいた。

 ちょいと例を挙げるだけでも、自動車産業の将来は明るいと思わされる。例えばね、「デフォッキング」という技術がある。要は、悪天候時における撮像画質の改善技術のことで、降雨や霧、あるいは雪などによって視界を遮られることがあるでしょ。それを数学モデルや距離情報を使って、雨滴や霧成分を除去する技術で、濃霧の中なんかで、霞んだ風景をクリアに見せる技術なのだそうな。
 この技術は、現時点で、静止画であれば可能となっている。今後、さらに発展させて動画に応用していく段階に差し掛かっているらしい。
 この技術が実用化されれば、フォグランプなどというまどろっこしいものは不要となる。
 ヘッドアップディスプレイとかバックミラーに情報を集める技術なんていうのもすでに実用化の段階に入った。
 また、イグニッションプラグでも革命が起きようとしている。現在は、電気で火花を発生させているわけだが、これには電極となる部品が必要だ。難しいことはよくわからないが、この部品の存在自体が、火花の温度を下げてしまって、ガソリンに着火するときに燃料のロスが生じる。これをレーザー着火にすると、まったくロスが出ず、燃料効率がグンと上昇する。また、レーザーなので火の大きさを自在に変えることができ、それは別の分野にも応用できる技術だという。この夢みたいなことが三河某所の工場内で実用化されつつあると講師は断言する。

 そんな話を展開しながら、講師はこんなことを言った。
「未来はおもしろい。やるべきことはたくさんある」
 その他にも、完全自律型走行車や、空飛ぶ自動車の話も出た。こちらをご覧ください。
http://wired.jp/2011/07/11/%E3%80%8C%E7%A9%BA%E9%A3%9B%E3%81%B6%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%80%8D%E3%80%812012%E5%B9%B4%E7%99%BA%E5%A3%B2%E3%81%B8/
 もう来年発売のようだ。

 車の話ばかりではなく、ワシャがよく使うプロジェクターの話もでた。ワシャはときどき大きなプロジェクターを抱えて「防災」や「環境」の話をするために出掛けていく。しかし、このプロジェクターが重たい。腰に負担がかかる。
 ところが、そう遠くない将来には、そのプロジェクター機能が携帯電話の中に入ってしまうらしい。これはそれほど難しい技術ではないそうだ。
 繰り返す。
「未来はおもしろい。やるべきことはたくさんある。若者よ、未来に夢を持て。大志をいだけ」

 元気になるいい講話だった。