2009-01-01から1年間の記事一覧

病院幽霊

数年前、左足の腓骨を折った。突然、悪友が死んで、その葬儀の準備に行く朝、庭で香典を持ったまま転倒し、左足をコンクリートの犬走りの角に強打したのだ。「ペキ!」という感覚が左足にはしったが痛みはなかった。でも、もう立ち上がれなくなっていた。そ…

プロパガンダに騙されるな

昨年の末に、中国の映画『農奴』を観た。http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20081230 徹底的に人民解放軍を「善」、チベットの支配階級を「悪」として描いたプロパガンダ映画だった。現実には、人民解放軍の侵略であり、現地で大虐殺が繰…

鳥山明の環境パンフレット

鳥山明の新作を読んだ。『おいしい島のウーさま』という作品である。http://2030.jp/pamphlet/ これです。この「バイオスフィア」という冊子に、鳥山さんの新作が載っていたというわけ。農業だけをしている田舎の島に都会から若者がまぎれこむ。定期便の空飛…

本との御縁

昨日のメルマガで勝谷誠彦さんが、武田一顯『ドキュメント政権交代―――自民党崩壊への400日』(河出書房新社)http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309244969を薦めていた。「民主主義」とは何か、ということが理解できる良書だそうな。ワシャは早速「e−h…

森繁久彌と死

『男はつらいよ』ファンのワシャは、森繁さんというと、「知床」より「五島」を思い浮かべてしまう。第6話「純情篇」に58歳の森繁さんが出演している。五島玉の浦の船宿の主人役で、本編とは関係のない旅先エピソードの中のチョイ役である。それでも、森繁…

河原町 いっときの静謐や 直柔忌

直柔。「なおなり」と読む。坂本竜馬の名である。 坂本竜馬は20代の前半、江戸に遊学した。24歳の時に高知に戻り、武市瑞山率いる土佐勤皇党に加盟したりしてごそごそしている。28歳のときに脱藩し、日本全国をうろつき、最終的に江戸の勝海舟のところにもぐ…

就職できない

11月21日号の「週間現代」に……おっと、また間違えた。「週刊現代」でしたね。その「週刊現代」に「就職できない大学生 なんと12万人 東大、早慶ほか有名大学でもアウト!」という見出しが踊っている。 100社以上にエントリーしても、未だに内定をもらえない…

岡田奈々不思議

昨夜、仕事帰りにいつもの書店に寄る。目的の本は『週刊新潮』である。しかし、その本は店先に並べられていなかった。な〜んでか?(←堺すすむ風に読んでね) それは、ワシャの欲しい号が、先週号だったからである。書店の奥さんに無理をいって撤去してあっ…

生き方の達人

午前4時30分、新聞を取りに庭に出る。ふと南天を見上げると冬の王者「オリオン座」が強烈に輝いていた。 昨日、エッセイストの麻生圭子さんの講演会が某所であった。麻生さんの本は何冊か読んでいる。読みやすい文章を書く人だと思っていたし、なにしろきれ…

鑑定時間の真贋

午前4時、窓の外の雨音に眼が覚める。久々の大雨だ。 しかし、昨夜の仕事はきつかった。ある業務について顧客からクレームがついた。その事後処理に奔走していたのだ。それにしても性質の悪いクレーマーだった。取り敢えず会社の不利益は回避できたが、今後…

アル・ゴアの嘘つき その1

このニュースを見ていただきたい。http://news.ameba.jp/webhon/2009/11/49378.html その著書『不都合な真実』で世界じゅうの善良な人々を脅しまくり、ノーベル平和賞まで受賞したアル・ゴアは、実は金儲けのためにやっていたのでした。チャンチャン。 とい…

アル・ゴアの嘘つき その2

(上から続く) そのあたりを理解して『不都合な真実』を読み直すと《(ハリケーンの発生が温暖化に関係している)というゆるぎない合意が生まれつつある。》《温暖化が進むとハリケーンの頻度も増えると主張している科学者もいる。》《温暖化はその幅を超え…

防犯カメラの有効性 その1

昨日の朝日新聞「声」欄に「防犯カメラで監視 不安募る」という投稿が載っている。どうやらこの人(浜松市の主婦)、住んでいるマンションに防犯カメラが設置されることを嫌がっているようだ。《共有部も「我が家」と思っているのに、専有部以外はプライバシ…

防犯カメラの有効性 その2

(上から続く) 日本の治安は確実に悪化している。そして警察の能力は個人のプライバシーを叫ぶ声がでかくなった分だけ低下している。おまけに、プライバシーを叫ぶ個人主義者たちは近所付き合いを嫌う。だったらさ、近所のおばさんにずっと監視されているよ…

朝焼け

午前6時10分、下の日記を書き終えて暗い書庫を這い出ると、東に面したリビングは明るくなっていた。ロールスクリーンを上げると、わっ!朝焼けだ。地平近くが畝雲(うねぐも)で、上空は鱗雲(うろこぐも)が覆っている。それがいろいろな朱に染まっている…

不思議な出来事

先日のこと、午後6時をまわっていたと思う。所用で名古屋に出るため最寄りのJR駅のエスカレーターを昇っているときである。下り階段を友だちのYが降りていくではあ〜りませんか。彼はトヨタ系の会社に勤めているのだが、この4月から新工場建設のために長…

筑紫哲也を絶賛 その1

これだから朝日新聞はやめられない。今朝の天声人語である。出だしはこうだ。《自民党が突っ込み、民主党がしのぐ国会論戦。攻守交代の光景を、筑紫哲也さんならどう論じただろう。》 そして、一周忌に際し、社の先輩をこう持ち上げる。《希代のジャーナリス…

筑紫哲也を絶賛 その2

(上から続く) また、自らが編集長をつとめる『朝日ジャーナル』において、虚言記者の本田勝一に「南京への道」という記事を書かせて、「南京大虐殺」の國際キャンペーンを本格化させてもいる。筑紫哲也の存在により、日本の国益が大きく損じたことは間違い…

クズは未だに蔓延っている その1

雇用情勢が一段と悪化している。地方の小さな自治体や共済組合にも一流大学の学生が殺到している。倍率40倍なんてあたりまえだ。必死に就職活動して、未だに内定をもらえない優秀な学生が巷にあふれている。小津安二郎の映画「大学は出たけれど」じゃないけ…

クズは未だに蔓延っている その2

(上から続く)「ボクチン、帰る」 と立ち上がり、部屋からスタコラ出てきてしまった。あわてたのは件のニーチャン、カモを逃がしてなるものかと追いかけてきた。「ちょっと待ってくださいよ」「用事を思い出した」「もう少し話を聴いてくださいよ」「だめ、…

本を読め。 その1

「光市母子殺害事件」の関連本が読みたくなって本屋に行ったときのことだ。当該本を手にレジカウンターに向かっていると、投資家でプログラマの小飼弾(こがいだん)さんhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%A3%BC%E5%BC%BE が笑っているではあ〜りま…

本を読め。 その2

(上から続く) ワシャは基本的に読書法とか、読書論が好きだ。それだけで6段の棚が2本埋まっているほどじゃ。その中でも『空気を読むな、本を読め。』は異色で面白かった。まず、表紙が異色だ。そのことは前述したので触れないが、裏表紙も異色だと言って…

光市母子殺害事件について その1

昨日の朝、日記を書き終えて、ネットでニュースを確認していたら、この記事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091102-00000117-jij-sociを見つけた。でね、以下をメモ的に書き出した。 このニュースで言うこところのルポルタージュ本というのは、増田美智…

光市母子殺害事件について その2

(上から続く) 著者は、被害者である本村洋さんにも取材を申し込んでいる。しかし、著者の甘い認識を本村さんに指摘され、結局、インタビューはかなわなかった。そのあたりの甘さを著者は充分に自覚しながら、こう締めくくっている。《私は「福田君が死刑に…

戦争と平和 その1

絶滅危惧種の原和美さんhttp://home.kobe-u.com/kazumi/(新社会党副委員長)が、またまた「たかじんのそこまで言って委員会」に出ておられた。テーマは「核の廃絶」で、やっぱりこの人の主張は「憲法9条の護持」だった。とにかく「憲法9条」を世界に広め…

戦争と平和 その2

(上から続く) 戦争なんてないに越したことはない。でもね、人間の世界に争いの種は尽きない。常に弱者が悲しい思いをしている。悲劇から弱者を救うのは、原さんらが唱えているお題目ではなく、現実の世界を見つめる曇りのない目と、暴力に対しての備えをど…

勝谷誠彦さんの講演抜粋(メモ) その1

○名古屋は美人度が高くないと思っていた。しかし、名古屋から刈谷までの快速電車の中で真っ黒な髪の女子高校生たちにあった。シツケのいい学校なんでしょうね。清楚できちんとしている。読書なんかにいそしんでいる。名古屋を見直した。○でも反対に「名古屋…

夜明け

午前5時40分、新聞を取りに庭先へ出たら、東の空が白みはじめていた。家並近くはオレンジ色に染まっている。そこから順にヤマブキ、薄緑、ブルーなどの細い帯のグラデーションが掛かっている。ブルーの端から始まる紺色は天空全体を覆っている。その紺の始ま…

勝谷誠彦さんの講演抜粋(メモ) その2

(上の上から続く)○日本には今まで3度の革命があった。「明治維新」「敗戦」、そして今回の「政権交代」である。歴史的大変革は60〜70年に1回起こる。皆さんは、明治維新や敗戦といった歴史的な時期に居合せ、参加しているのだということを忘れてはいけない…

勝谷誠彦、刈谷に現る

昨夜、コラムニストの勝谷誠彦さんが愛知県刈谷市で講演をした。演題は「勝谷誠彦が語る!!これからの日本について」である。どんな話になるのか、早速、出掛けましたぞ。 場所は刈谷市民会館、午後6時開場、6時30分開演、終了が午後8時となっている。会館…