岡田奈々不思議

 昨夜、仕事帰りにいつもの書店に寄る。目的の本は『週刊新潮』である。しかし、その本は店先に並べられていなかった。な〜んでか?(←堺すすむ風に読んでね)
 それは、ワシャの欲しい号が、先週号だったからである。書店の奥さんに無理をいって撤去してあった11月12日号を裏から出してきてもらった。
 一昨日、エッセイストの麻生圭子さんの講演会があったでしょ。その時に、麻生さんが「『週刊新潮』の巻末グラビアに我が家の庭の写真が乗っている」と言っていた。それがどうしても見たかったのじゃ。
 ううむ、見事な苔むした茶庭だ。そこでジーンズ姿の麻生さんが落ち葉を集めている。この人、どういう格好をしても上品だなぁ。

 本屋に行ったので、1冊だけ買って帰るなどという野暮な真似はできない。雑誌のコーナーを物色していると、およよ、『文藝春秋』の12月号が出ているではあーりませんか。これはいただき。おおお、『Voice』の表紙に「これでいいのか!CO2削減政策」の字が踊る、「CO2」とあれば買いだ。わっ!『中央公論』には「司馬遼太郎と明治日本」とある。これも買わなくっちゃ。
 
 その他の雑誌にもつらつらと目を通す。『週刊現代』は、日垣隆さんの連載があるので必ず手に取る。そしてパラパラと繰っていると、どっひゃー!ワシャの青春のアイドル岡田奈々さまが巻頭のカラーグラビアに載っているではないか。ビキニの水着姿もあって、いやー懐かしいな〜。
 おや?でも、なにか違う。全部で9枚の写真が載っているが、それぞれに「1975」「2009」という数字が入っている。なんなんだ、この数字は?
 見開きで、紅いノースリーブのワンピースを着た奈々ちゃんが太股も露わに横たわって微笑んでいる。その左肩の上に「2009」とある。まさか、この写真が御年50歳の奈々ちゃんだったとは……。1975年の奈々ちゃんと2009年の奈々ちゃんが混在していたのだ。見ておられない方は、是非、本屋に走られよ。この若さは奇跡だ。神秘だ。不可思議だ。うんにゃ、世界の七不思議じゃー!
 とにかく、めちゃめちゃ若い。即買いだ。記念にもう1冊買っておこう。

 雑誌のつまった袋を抱えてルンルンで自宅に帰るワルシャワであった。めでたしめでたし。