(上から続く)
ワシャは基本的に読書法とか、読書論が好きだ。それだけで6段の棚が2本埋まっているほどじゃ。その中でも『空気を読むな、本を読め。』は異色で面白かった。まず、表紙が異色だ。そのことは前述したので触れないが、裏表紙も異色だと言っておこう。詳細は見ていただき読んでいただくこととして、他の読書法の本と違う点をいくつか指摘しておく。
「エロ本を読んで、想像力を養え」と小飼さんは言う。あの髭ヅラで言われると妙に説得力があるから笑える。日垣さんが言うとなんとなく似合わないけど、小飼さんが言うとはまりすぎで……
また小飼さんはブックオフも評価している。
《「本は商品である」と定義したことで、古本屋のイメージをガラリと変えたのです。その点を私はポジティブにとらえています。おかげで本を手に入れやすくなったのは確かですから。》
ううむ、確かにワシャもどれだけブックオフに助けられたことか。すべてを新刊で購入していればとっくに経済的に破綻している。
そして、この本の巻末には「小飼弾が選ぶ最強の100冊+1」がおまけに付いている。その人がどんな本を読んできて、どんな本に感化されたかというのはとても興味をそそられますよね。
ほほう、日垣隆さんの本が2冊入っている。『ラクをしないと成果はでない』(大和書房)と『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫)である。しかし、帯にコメントを書いてくれた勝間和代さんの本が1冊も揚がっていない。これはこれ、それはそれということなんだろうね。
本を読みたいと思っているビジネスマンに、読書の切っ掛けをつくるのには最適な1冊だと思う。
巻頭で小飼さんもこう言っている。
《本という最強のツールを使って、どんどん自分の世界を広げてください。》
さくさくっと読めるので、是非、本屋で手に取ってみてね。