買い納め

 北の風が強いけれども天気はすこぶる良好なのでドライブがてら隣町の大型書店に出掛ける。これが平成19年の買い納めだろう。
 お目当ての本は、日垣さんお薦めの、松浦理英子『犬身』(朝日新聞社)と新聞の宣伝で見つけた中島義道『観念的生活』(文藝春秋)である。
『犬身』はあったが、『観念的生活』はなかった。仕方がない。e−honで注文をしておこう。
 本屋の入口に新刊が並んでいた。吉村豊雄『幕末武家の時代相』(清文堂)上下2巻が目についた。幕末の熊本藩士の日記について書かれた本でこれは即買い。阿刀田高『日本語を書く作法・読む作法』(時事通信社)は本の角が潰れていた。3冊同じ本があったが全部ダメだった。この書店の書店員、最近、質が落ちている。適当な運びかたをして箱ごと落としたな。でもね、本は美醜ではなく中身なので、この手のノウハウ開陳本が大好きなワシャとしてはもちろん買いじゃ。そのほかに趣味が地震雷火事台風なので、濱嶌良吉・浅井隆『巨大地震 首都は炎上しているか?!』(第二海援隊)を買った。
 新書のコーナーに行って、川村湊『温泉文学論』(新潮新書)、油井宏子『江戸奉公人の心得帖』(新潮新書)をカゴに入れる。そしてそして、扶桑社の棚には、勝谷誠彦『偽装国家?U』(扶桑社新書)が積まれているではあ〜りませんか。今度会った時にサインをしてもらわなければいけないので買っておこう。その他に出版社のPR誌を数冊もらって帰ってきた。
 家にもどると福島県古書店からクロネコメール便が届いていた。中身は、荒正人『現代の英雄 小説家』(光文社カッパブックス)である。これは日垣さんがメルマガで「渡部昇一さんに教えられた本」として紹介されており、「もっと早い時期に知っていたかった本」ということだったので注文しておいたのじゃ。
 昼食を済ませて書庫にもぐりこんで本を読み始める。まずは『偽装国家?U』、続いて『江戸奉公人の心得帖』を読む。3冊目に『日本語を書く作法・読む作法』を読み始めたのだが、しまった!本の中ほどで星新一さんの話が出てきて、最相葉月星新一 一〇〇一話をつくった男』(新潮社)と、星新一の『ボッコちゃん』、『おーい でてこい』、『午後の恐竜』が名作として紹介されていた。新刊の『星新一 一〇〇一話をつくった男』はネットで注文するが、星新一の古い文庫はブックオフに何冊か並んでいたのう……
 ちょっくらBOの棚をチェックしに行ってきまーす。
(本日はまたまた登場するかもしれません)