元禄の愚挙

 305年前の今日、江戸は本所の吉良邸に赤穂の浪人が殴り込みをかけ、吉良上野介の首を挙げた。
 吉良の所領が三河にあったから肩を持つわけではないが、この一連の赤穂事件は一方的に浅野が悪い。とくに江戸城内で刃傷事件を起こした浅野内匠頭沢尻エリカと同様に諸悪の根源だ。
 吉良側に非があるとすれば、危機管理の甘さということに尽きる。逆恨みによる浪士の殴り込みは一種の災害のようなものである。そしてその災害は予見されていた。吉良は直ちに災害対策本部を立ち上げ、家士を昼夜交代制で警戒に当たらせていれば、むざむざと首を獲られるようなことはなかった。呑気に茶会などやっている場合ではないのだ。

 吉良家の防災対策については、二日酔いなのでもう少し頭がスッキリしてから考えたい。