年末警戒始まる

 夕べから消防団の年末警戒が始まった。消防団員の皆さんご苦労様です。彼らが深夜まで寝ずの番をしてくれるお蔭で、市民が枕を高くして眠っていられる。ありがたいことだ。にも関わらず、消防団員にいろいろとケチをつけるバカの多いこと多いこと。
 制服の消防団員が消防車両で、警戒中の夜食を買うためにコンビニに立ち寄った。アホ市民はそのことを消防署に通報してくる。「制服、消防車両での買い物はまかりならん!」と言うのだそうだ。意味がわからないので、詳細を消防に確認すると「だらしがない」「公私のけじめをつけろ」「制服を見ると軍靴の音が聞こえてくる」などと電話口でほざくのだそうだが、ますますわからない。
 屋外サイレンを鳴らすと、「子どもが引き付けを起こす」とクレームをつけるし、火災出動の際の車両のサイレンも耳障りだから鳴らすなと言う。ホース乾燥搭
http://www4.plala.or.jp/kimitu32/souhou.html
にホースを干せば、「風でバタバタいうのでうるさい」と因縁をつけてくるし、乾燥搭(約13m)そのものが目障りだから撤去しろというトンでもない輩まで現れる始末だ。そんなモンスターシチズンが増殖している。
 それでも全国90万人の消防団員は肩身を狭い思いをしながら、そんなモンスターの安全をも守っているのだ。
 もし近所の消防団詰所に「年末警戒中」という提灯が掲出されているのを見かけたら、ちょっとのぞいて「ご苦労様」と声をかけてやってください。団員たちはきっと喜ぶと思いますよ。運がよければオデンなんかもご馳走してくれるかもしれません。