2006-01-01から1年間の記事一覧

知人から「酢を飲むと疲労回復になるよ」と言われて、キッチンで酢を飲んだ。間違って寿司酢を原液で飲んだから堪らない。甘ったるいのなんのって、吐きそうです。口直しに普通の酢をぐい飲みで飲んだら、ぎょえええええ!こっちも美味くない。当たり前でし…

徳川実紀 その1

最近、業務多忙につきまとまった読書ができない。だから『近世事件史年表』(雄山閣)などを眺めて寸暇を惜しんでいる。そうしたら面白い記事に出くわした。天明7年(1789)のことである。《番頭(ばんがしら/将軍の親衛隊の部隊長)水上美濃守、先輩で同役…

徳川実紀 その2

(上から読んでね) さて冒頭の水上邸狼藉事件のことである。この事件はなんと幕府の中枢にまで聞こえてしまった。そのためホストの水上さんを含め全員の旗本貴族が処分されることになったのだ。不行き届きということなんでしょうね。「天明七年一月一七日、…

香嵐渓の続き

飯盛山の北斜面を頂上まで登った。『日本城郭大系』にこうある。《尾張・三河の両国から信濃に通じる飯田街道の要衝にあって、足助氏累代の居城であり、世にいう「足助七城」の一つである。》 世にいう、と言われてもわかりませんよね。まぁそんなことはどう…

香嵐渓(こうらんけい)

愛知県東加茂郡足助(あすけ)町で法事があった。休日出勤の振替休日が山のようにたまっているので、それを使って田舎町に行ってきた。足助町はすでに豊田市に併呑されて豊田市足助町になっているのだが、どうしてもこの山間の町を豊田市の一部として理解で…

竜馬がゆく

司馬遼太郎の『竜馬がゆく』の中には、竜馬が酒を飲む場面があちこちに出てくる。《竜馬はその日の夕刻、藤兵衛のなじみらしい堀江町の船宿で酒を飲んでいた。》《そのうち十五日の月が出た。 それが水に映り、対岸の材木町家並が淡い月光のなかに浮かびあが…

流行語大賞

【イナバウアー】 これには泣かされた。荒川静香のそっくり返りがテレビで流れるたびに、腰痛持ちのワシャは腰が疼いたものじゃ。あの技を見ると腰痛持ちは腰が外れそうになる。もう二度と見たくない技だね。【品格】 品格のないワシャはすぐに『国家の品格…

竜の里の祭り

天竜という川がある。愛知県と静岡県の境を流れる急流のことを言う。むかし中学校の社会科の授業中、地図帳を眺めていて、「あれ?龍がいる」と思ったことがある。よく見れば中部地方の地図の中央辺りに北から南に真っ直ぐ流れる天竜川の青い線だった。もし…

ケツ舐め政争と腐れ知事

郵政民営化の「造反組」の復党問題で、幹事長の中川さんや参議院の片山さんらの暗躍が目立ちましたよね。これらの政治的な動きについて評論家諸氏はいろいろともったいをつけて発言しているが、そんなに大した話があるわけじゃない。 例えば一昨日のブログに…

ケツ舐め議員

司馬遼太郎は言う。《人間の行動を決定する要素として、欲望、理性、気概の三つがある。水がのみたいとおもえば、のむ。これが欲望の行動である。しかし、水に毒が入っているとわかれば、のまない。これが理性の行動である。だが、毒が入っていても、人間と…

南セントレア市後日譚

かつて愛知県は知多半島に出現しかけたこのおぞましい市名についてはけっこう書かせてもらった。関連記事は最後に載せたのでお暇なら見てよね〜♪ それにしても「南セントレア」などというへんてこりんな名前にならなくてよかった。なんといっても「南セント…

岩佐又兵衛 その1

岩佐又兵衛という人物をご存知だろうか。そんなこと突然言われても困りますよね。歌舞伎をご覧になる方なら「傾城反魂香」の浮世又平のモデルとなった人物と言えばわかっていただけるだろうが。ますますわかりませんよね。 詳細は人名事典にでも当たっていた…

岩佐又兵衛 その2

(上から読んでね) 話が脱線してしまった。そうそう岡崎に出かけたんですよね。そこで矢作町というところで浄瑠璃姫縁の誓願寺に立ち寄ったんですな。そこで浄瑠璃姫の供養搭にお参りをして突然意識が古代末期に飛んで行ったという次第なのです。 お蔭で、…

東京散歩―早稲田通りから神楽坂通りへ―

散歩なんていう生易しいものではありまへんでぇ!早稲田通りをこけつまろびつとにかく西へ。走りながら見つけたコンビニに突入し、サンドイッチと朝バナナを手にするとレジに向かった。たまたまワシャの前にオバさんが清算をしている。1円玉をカウンターに並…

東京散歩―九段―

神楽坂より時間はやや遡る。 東京に来たら神保町(大古本屋街)は素通りできまへんで。というわけで午前10時ごろには神保町駅の階段を上っていた。1時間くらいで何軒かの店を覗いたが、これといって琴線に触れる書籍はなかった。金銭が足らぬということもあ…

準備中

上京中です。上京中です。上京中です。

こんどこそ東京散歩―神楽坂界隈―

くどいようだが、日垣さんのセミナーの会場は、神楽坂善国寺(毘沙門堂)脇の地蔵坂を南に上がったところにある日本出版クラブ会館というところだ。江戸のころ……には触れない。だったら明治だよね。 明治期の神楽坂である。今、明治11年内務省地理局作成の「…

調査は続くよ、どこまでも〜♪その1

三重県のHさんから「『高野源左衛門』という名前がネットにありましたよ」という情報をいただいた。その情報によれば高野源左衛門は下野国(栃木県)那須郡馬頭町に縁のある人物らしい。 昨日、見ていた神楽坂界隈の絵図は、嘉永4年(1851)製のものだから…

調査は続くよ、どこまでも〜♪その2

(上から読んでね) この武富が治水関連で旧馬頭町とつながるのではないかと思い、確認するべく旧馬頭町の資料館に電話を入れた。そこで担当者の方に次の3点を教えてもらった。○高野源左衛門は天狗党(幕末水戸藩の尊皇攘夷派)の一員だった。○那珂湊の戦い…

東京散歩を書こうとしたが

日垣さんのセミナーの会場は、神楽坂善国寺脇の地蔵坂を南に上がったところにあった。江戸のころ、この辺りは御徒組の小屋敷があったところで…… と、神楽坂界隈の昔の風情などを書きながら、江戸時代の薀蓄もかましつつ1000字ほどサクサクッと書いてしまおう…

新幹線七不思議

東京に向かう新幹線の中のことである。まだしっかりと脳味噌が目覚めてなかったんでしょうな。ぼーっと車窓の景色を眺めていると、丸谷才一のエッセイに「新幹線七不思議」というのがあったのを思い出した。その要旨はこうだ。丸谷さんは新幹線でいつも「な…

バカ3連発

【朝青龍】 中日の結びの一番、朝青龍と稀勢の里。先場所、稀勢の里が勝っているだけに因縁の取り組みと言っていい。この一番で、横綱が左へ変化して蹴手繰り(けたぐり)で稀勢の里に土をつけた。相変わらずバカ横綱だねぇ、小結相手に変化するんじゃないよ…

帰ってまいりました。

いやぁ、田舎者ですからね、たまに花の東京に出かけますとな、ついついあそこにも寄ろう、ここにも顔を出そうということになって、ついつい帰りが遅くなってしまいます。 日垣さんの「喧嘩必勝法講座」については、得るところの多い有意義なものでございまし…

謹告

本日より上京します。明日、開催される日垣隆の「喧嘩必勝法講座」に参加するためです。ですから日曜日の夜までしばしお別れとなります。 日垣流の喧嘩道を体得してきますので、くれぐれもワシャに喧嘩を売らないようにね(笑)。

山古志再生への軌跡(続き)

長島さんの話の続き。「災害というのは平等ではない。しかしそのことを共有しなければいけない」「避難所を集落ごとにまとめた。これは正しい判断だった」「私(村長)の携帯電話を村民全員が知っている。夜中にお年寄りから電話が掛かってきて『まだ、起き…

山古志再生への軌跡

先日、旧山古志村村長だった衆議院議員の長島忠美(ただよし)さんの防災講演会があったので行ってきた。 いやーぁ、なかなか聴き応えのある講演でしたぞ。 講演の骨子をメモしてきたので以下に記す。「私はその時、妻と娘とともに自宅にいた。テレビを点け…

ゆとり教育の終焉

「ゆとり教育」を押し進めてきた文部科学省の寺脇研氏が、今月の10日に退職をした。「個性の時代」を求めたエリートは、バカな思いこみで時代を壊したまま文科省を逃げてゆく。 6年前、寺脇氏はこう言っていた。《教育における「選択のゆとり」や「反芻のゆ…

真実でもペテンでも

どちらにしても卑怯だと思う。「自殺予告」である。差出人が本当に追い詰められているとしても、何も文部科学大臣にわざわざ届ける必要があるのか。切羽詰っているように見えながらもこういった行動を起こせるというのはかなり余裕があるように感じる。世間…

奴隷について

今、ある読書系から派生して塚崎幹夫訳『イソップ寓話集』(中公文庫)を読んでいる。そこに、ガチョーンと驚くタメゴロウなフレーズがあったので要約して紹介したい。「紀元前4世紀末のアテナイの奴隷は40万人いて、農場や鉱山での骨の折れる肉体労働や都市…

バーミヤン大仏

平成13年3月、アフガニスタンのバーミヤンにある仏教遺跡において東西の大仏が、時の政権の愚挙によってこなごなに破壊されたのが、平成13年の3月のことだから、あれから5年8ヵ月が経過しているのか……時の過ぎるのは早いのう。 今朝の新聞に、久々に「バーミ…