ケツ舐め政争と腐れ知事

 郵政民営化の「造反組」の復党問題で、幹事長の中川さんや参議院の片山さんらの暗躍が目立ちましたよね。これらの政治的な動きについて評論家諸氏はいろいろともったいをつけて発言しているが、そんなに大した話があるわけじゃない。
 例えば一昨日のブログに書いた古代末期の日本を揺るがした「鹿ヶ谷謀議」にしたって、発端は人事異動に不服をもった藤原成親という狭量な貴族の妬みから始まっている。昔から政争などというものは実に瑣末なものでしかないのだ。
 21世紀の自民党復党政争だってさ、その発端は片山とか青木などというケツの穴の小さい議員が再選を果たしたいという実にチンケな話から始まっている。それを国を揺るがすような大げさな政争に仕立てあげているのは、ひとえに政治屋が暇人であるからでしかない。だいたい参議院なんて機関は暇でしようがないんだから。

 最近、あちこちの知事さんがお縄になっているよね、江戸時代なら切腹ですよ。裏金の返済を3700万円もしなければならない元知事さんの最近の表情たるや池に落ちた野良犬みたく情けない顔になっちまった。知事様というのは昔で言えば国主様なわけで、現役のころは飛ぶ鳥を落とす勢いで、どれほど偉い人なんだろうかと思ったが、なんのことはない。単なる色ボケ金ボケ権力ボケの爺に過ぎなかったんだね。権力という上っ面をはがせば実に詰まらない人物だった。
 ほとほと政治屋の中に人物はいないというのが実感だ。政治という極めて魅力のある分野には、どうしても品のない己を知らぬ野望ばかりの輩が群がってしまって、本物の人物が接近するのを遠ざけている。本物は本質が見えるから、政治という魅力はあるけれど胡散臭いモノを忌避してしまうのかもしれない。「なりたい人よりさせたい人」なのだが、永田町の有象無象はなりたい人ばっかりと見た。
 極々一部だが、この国のために明日をつくろうとしている政治家もいる。我々はそういった本物を見極めて彼らに政治を委ねるしかないんでしょうね。そのためには我々有権者のレベルアップが最優先課題だが、これが難しい。
御前様「こまった、実にこまった」