バーミヤン大仏

 平成13年3月、アフガニスタンバーミヤンにある仏教遺跡において東西の大仏が、時の政権の愚挙によってこなごなに破壊されたのが、平成13年の3月のことだから、あれから5年8ヵ月が経過しているのか……時の過ぎるのは早いのう。

 今朝の新聞に、久々に「バーミヤン」の文字があり、「バーミヤン遺跡の東大仏の残骸から6〜7世紀の文字で書かれた『胎内経』と見られる経典の一部が見つかった」というバーミヤン発では久々に明るいニュースが載っていた。これは大仏建立の経緯解明の手掛かりになる大発見と言っていい。
 なんだかパンドラの箱の底から見つかった「希望」のような話ですな。

 皇后が昭和45年ごろに歌われた御歌がある。
バーミヤンの月ほのあかに石仏が御貌(みかほ)削がれて立ち給いけり」
 美智子様の立ち位置は大仏の足元だろうか、見上げれば天空に孤高な月がかかっていたんでしょうね。

 人類の文化遺産を破壊するという暴挙が二度と繰り返されませんように。