今日だから

 4月25日の日記で百田尚樹さんの『カエルの楽園』(新潮社)の話をした。その本を入手するのは「寓話」であるということで少し躊躇した。カエルが主人公では感情移入できないし、資料として残すほどのこともあるまい。パイロットの宮部久蔵や、海賊と呼ばれた国岡鐡造なら気持ちも入りやすいが、カエルのソクラテスじゃぁねえ(笑)。
 だから、今回は図書館で借りて様子見をし、面白そうだったら買おうと思った。でね、住んでいるところの図書館で検索したんですよ。ところがなんとその時点で89人待ちだった。無理!速攻で書店に走って買ってきた。その日の内に読み終わり、夕べ寝ながら2回目を読んだ。おもしろかった。コラムニストの勝谷誠彦さんは、この作品をノンフィクションだと言っていたがワシャもそう思う。
「カエル」を「ヒト」に、カエルの国の「ナパージュ」を「ある国」に読み替えれば、そのままである。登場人物もおもしろい。「ハンドレッド」という憎まれ者が出てくるが、これなんかそのまんまじゃん、という話。ぜひ、今日を考えるためにもご一読をお薦めします。
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