司馬遼太郎が言っている。
「もともと権力というのは、権力維持のために、国家の名を藉りておこなう私的行為が多い」
国家を「都」と言い換えればいい。
口では「都民のために」とか格好のいいことを言っているが、結局、舛添氏は、己の権力を維持するために公金を使って私的行為をしていたということ。正月2日からリゾートホテルの宿泊棟で、家族を横において「選挙対策会議を開催していた」って、古今東西政治家と名のつくもので、そんなことをやったのはハーレム政治や後宮政治をした王様だけでっせ。そんな創作を誰が信じますかいな。「権力維持のための私的行為だ」と言い切ってしまえば男を挙げたが、なんとか言い逃れをしようと「卑怯」な答弁に終始した。残念だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160513-00000572-san-pol&pos=1
また海外出張でも問題は残った。規定ではファーストクラスでの利用は認められているものの、多くの知事はビジネスで移動した。その中にあり5人の知事が規定どおりファーストクラスを使っている。もちろんその筆頭が舛添氏なのだが、他にも何人か、その規定(特権)を享受したボンクラ知事がいたそうな。ルールに従っているからいいのだけれど、行政改革、経費節減が叫ばれているこの時節に特権階級だから許されると思ったならあまい。結構まともに見えた舛添氏でもこの体たらくだから、他ボンクラたちでは仕方がないか。
もう一言、司馬さんに叱ってもらおう。
「志は塩のように溶けやすい。男子の生涯の苦渋というものはその志の高さをいかにまもりぬくかというところにあり、それをまもりぬく工夫は格別なものではなく、日常茶飯の自己規律にある」
そういうことである。
舛添氏の謝罪記者会見を見る限り、野々村竜太郎氏のそれとあまりレベル的に変わらなかった。