底の浅さを露呈したようだね(笑)

 河村名古屋市長の「南京事件なかった発言」についてコラムニストの勝谷誠彦さんがこう言っていた。
河村たかし名古屋市長の「頑固さ」は時に弊害を招くが(苦笑)しかしここではその一念を貫いて欲しい。》
 ワシャも依怙地な河村さんが、どこまで強情を張れるのかが楽しみだった。
 このことについて評論家の呉智英さんが、昨日の朝日新聞にコメントを寄せている。石原都知事や橋下市長ら「物言う首長」が旗幟をはっきりさせることで物議を醸し、それを魅力に変換してきた、と前置きしながら、その二人に比べて軽薄な河村市長にこう言っている。
《自らの個性を意識して深く考えずに踏み込んでしまったのではないか。》
《「事件はなかった」と言ってしまったので今後の落としどころは難しい。》
 今朝の朝日新聞で、石原都知事が「河村市長の発言は正しい」と擁護してくれにも関わらず、何も考えていない男はさっそくケツを割ってしまった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120225-00000012-mai-pol
 自分で言い出しておいて、その発言を擁護してくれる人まで現れているのに、《南京事件を否定した自身の発言について「礼儀を欠いた」と関係者に反省の言葉を漏らしていることが24日、分かった。27日の定例記者会見で、発言について遺憾の意を示す方向で検討している模様だ》そうな。
 なんという底の浅さか。こんなにへっぴり腰なら最初から突っ張るなと言いたい。吉本新喜劇池野めだかのギャグに、やくざ者に突っかかっていって、反対にボコボコにされて「このへんで許しといたるわ」と捨て台詞をはく、というのがあるが、まさにそれじゃないの?河村さん。
 呉さんの懸念どおり、落としどころを考えての発言でないから、中国の激烈な反応にあっさりと白旗を上げてしまった。鳴り物入りでぶち上げた「河村塾」もブレーンの後房雄名大教授がたもとを分かった。後さんはこう言う。
「市役所改革への本気度を感じて(ブレーンを)引き受けたが、実際に改革しようとすると河村氏は及び腰で、結局は改革したいというよりも注目されたいだけだ」
 ううむ、後さんもようやくわかってきたようだね(笑)。