菜の花忌

 2月12日は司馬遼太郎の命日である。大人が逝って、もう16年も経つのか。司馬さんが、この福島の惨状を目の当たりにしていたら、菅直人を始めとする無能なものども、ウソをつく連中を烈火のごとく怒っていたことだろう。
街道をゆく』を読んでも、司馬さんが福島の風土を人々を愛していたことがわかる。その大切な日本を台無しにしようとしているバカどもを、司馬さんは徹底的に糾弾しただろう。

 菜の花忌には、まだ読んでいない司馬作品をひも解くことにしていたが、さすがにもうなくなった。全作品が書棚に並んでいる。だから、いつの頃からか忘れたけれど、司馬さんを評論する本、関連する本を読むようになった。
 2010年は、鷲田小彌太司馬遼太郎を「活用」する!』(彩流社)、2011年は、「オール読物」1月号だった。司馬遼太郎特集があったのである。
 今年は、中村政則『「坂の上の雲」と司馬史観』(岩波書店)を入手して、読み始めている。中村さんは、司馬史観に対してやや批判的なスタンスをお持ちだが、そういった論者のものも読まないと司馬原理主義になってしまうからね。
 今日もいい天気だ。司馬さんに思いを馳せながら、充実した一日を送ろうっと。