ほらほら早速ケチつけられてやんの(笑)

 本物がまがい物に対してついにクレームをつけた。
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0215/san_120215_4175937441.html
 目立てばいいということで、大阪の猿まねをするだけではダメだということ。
 橋下さんは怒っている。
統治機構を変えるのか、話し合いの場なのか、はっきりしない」
 もともと、そんな面倒くさいことは考えていない。顔を売りたいがために、時流に乗っただけの凸凹コンビである。「政治機構を変える」というのは、ものすごい労力が必要であり、神経をすり減らすことなのだ。そんなことを凸凹コンビはやらないやらない。
「もっと踏み込まないと」
 そんな根性もないだろう。踏み込めばパフォーマンスの域から出ちゃうじゃない。そんな状況になれば、元々行政手腕などないのだから馬脚を現してしまう。そんなのは嫌だ、と思っている。
「少し考え直されたほうがいい」
 考え直すもなにも、最初から考えていないのだから、考え直しようなんかない。つまり、愛知、名古屋の姿は変わらない。そもそも凸凹コンビは、国政に出たくて仕方がないのだ。思考の根底には、上昇志向という大きな蛇がわだかまっている。このあたりは東国原氏と五十歩百歩だと思う。

 凸凹コンビと比べると、こちらのほうはかなりモノがいい。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120215-OYT1T00553.htm
 滋賀県知事の嘉田さんが動いた。「未来政治塾」を開講するという。こちらは、橋下さんとは異なり、次の統一地方選で市町村長や自治体議員などの育成を目指す。地に足の着いた政治塾である。嘉田さん、品格ばかりではなく、先見性、構想力、決断力などあらゆる面で、凸凹コンビを上回っている。
 

 話を知事レベルから、もっと身近な市長レベルに変えよう。
 嘉田知事が立ち上げる「未来政治塾」には、史上最年少の女性市長となった大津市の越直美さんも加わるという。
 この大津市長もモノがいい。そもそも北大の山口二郎教授のゼミ生で、地方自治についてはとことん教え込まれている。
 残念ながら、自らが煙草を吸いたいがために、市長室の隣に喫煙ルームを税金で造ってしまった前市長とは大違いだ。
 また、自らの退職金を返上するために頑張っている市長がいる。愛知県の知立市長と岩倉市長である。潔い。金に執着のないこと、私欲のないこと、これが政治家にとってもっとも大切な資質ではないだろうか。
 ところが、この「退職金の返上」がなかなかうまくいかない。要は、県市町村職員退職手当組合が、そのことに難色を示しているからだ。二人の市長が返上しようとすれば、条例の改正が必要となり、そうなると他の首長にも、その影響が及ぶ可能性も出てくる。きっちりと退職金が欲しい首長も多いのだ。
 人は誰でも大金が欲しい。人から奪ってでも欲しい。これは欲望である。だから、ルールに従って支給してもらう。これは理性の行動である。ルールを改正してでも、住民の負担を軽減させるために退職金を返上する。これは気概の行動である。
 司馬遼太郎は、この気概というものをもっとも好んだ。知立市長と岩倉市長の奮闘に拍手を送りたい。

 あ!それで気がついた。凸凹コンビの行動は、「偉くなりたい、目立ちたい」という、欲望段階だから、なんだか胡散臭く感じるんだな。なるほど。

 そうそう、今日の天声人語がおもしろい。さっそく「マイナンバー」についていちゃもんをつけた。
《番号という「絆」が、もとの意味の「動物をつなぐ綱」になっては困る。》とコラムを締めている。
 今でも、国民はいくつもの番号で管理されている。それが一つに統合されて困るのは、複数番号の隙間をかいくぐり悪事を働く凶暴な獣たちだ。まさに、そういった害獣をつなぐ綱になってくれるならこれほどありがたいことはない。天声人語、たわ言もいい加減にしろ。