閑話休題

 今日、ついに理髪店を替えた。
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20070213
 前回、パーマをかけたのが2月11日だったので、55日もブ男で過ごしてしまったわけだ。3月に入ってワシャのヘアスタイルはカリフラワーのように爆発していた。なぜか髪の毛だけは有り余るほどあるんですな。ムースとスプレーで必死に整髪をするのだが、なんとも収拾がつかない。
「どこかワシャの髪形を格好よくしてくれる床屋はないんかい!」
 早朝から大騒ぎをしていると、嫁が「そこの交差点の向こうに床屋さんがあるわよ」と言うではないか。
「そんなに近くにあったの?」
「何年か前に出来たみたいよ」
「ワシャの髪形を格好よくしてくれるかな?」
「そんなこと初めて行くんだもの、わかんないわよ。ヘンで元々じゃない」
「ヘンで……元々……なのね」
「案外、いいところかもしれないじゃん」
「そうだね。では、行って来ます」
 ということで近所の床屋に出かけたのじゃ。
 嫁の言っていた床屋は交差点から一本裏の路地に入ったところにあった。この立地では知らぬわけだ。
 ドアについたベルを鳴らして店に入ると、30代の茶ぱつの理髪師が迎えてくれた。椅子を勧められ鏡の前に座ると、太った理髪師が鏡越しに言う。
「どうします?」
「全体にボリュームがつき過ぎたんで少し頭を軽くしてください」
 と、髪の毛のサイド辺りを指でつかみながら答えた。
「そ・そうですね」
 と、理髪師は真剣な表情でどもった。
 鏡の中では、カリフラワーが眉間に皺をよせて理髪師を睨んでいた。

 1時間後、ワシャの頭はこざっぱりして小さくなっていましたぞ。めでたしめでたし。