報告会

 昨日、我社のトップや重役の前で「能登半島地震」の調査報告をした。
 準備段階から上司はかなり入れこんでいるようで、何度もワシャの書いたプレゼンの原稿を読んでは、「この言い回しはどうか?」とか「この話には触れないほうがいい」とか「この個所はこう直したほうがいい」と細々と注文をつけてくる。その都度、ワシャは「へいへい」と軽く承っておく。残念ながらワシャの中ではどういう発表をするのかというのは、とうにできあがっている。笑わせる箇所まで決めてあるのじゃ。残念でした。
 普段、平社員が入れない社長専用の会議室でプロジェクターやらスクリーンを設置して準備をする。ワシャの上司は報告会が近づくにつれますますナーバスになっているようで、「スクリーンの位置をもう少し前へ」とか「スクリーンの位置をもう少し後へ」とか「社長の椅子の位置を3センチずらせ」とかいろいろ指示を出してくる。そんなことはどうでもいいことなので「ほいほい」と指示通りに直す。
 午後4時、重役がうち揃ったのを確認して、上司が緊張した面持ちで口火を切った。
「それではワルシャワから報告をさせます」と、いうことでワシャにおはちが回ってきた。
 ワシャは重役会議であまり緊張しない。1時間ほど好き勝手にしゃべって、何回か笑いをとって報告会を終了した。上司から事前に指摘されていたことは、ほとんど無視をしてしまった。故意ではありませんぞ。緊張のあまり失念してしまったのです(笑)。
 それでも会議終了後、重役の一人がワシャの肩をたたいて「いいレポートだったね」と言ってくれた。しめしめ。

 ううむ、ワシャ的には日垣隆さん主催の『ガキィナイト 朝までライター・セミナー』でオークションプレゼンをした時のほうが100倍緊張したばい。