どっちがいいんでしょうかね

 東洋一の鍾乳洞「秋芳洞」のある山口県美祢市が過疎対策で刑務所を誘致した。本来、美祢市は大型工業団地を造成し大規模な工場の誘致をしたかったのだが、残念ながら応募してくる会社はなかった。結果として美祢市は刑務所を選択せざるをえなかったわけだ。刑務所の収容人数は1,000人、美祢市の人口が31,000人程度だから人口の3%が犯罪者になる。でもね、犯罪者1,000人といっても過疎の町には確実な人口増を及ぼす。このために地方交付税も確実に増える。犯罪者が町に来るといっても、塀の中に隔離されるわけで、それも初犯の刑期の短いヤツばかりなので、脱走して刑務所周辺で凶悪な事件を起こすとは考えにくい。予算規模95億円の過疎の町としては正しい選択だと思う。
 だってさ、ワシャの町なんてトヨタ城下町で予算はじゃぶじゃぶあって、人口は右肩上がりで増え続け、もちろん地方交付税などというものはびた一文もらっていない。そういう意味から言えば西三河の町は実に裕福だ。しかし、犯罪者は塀の中に隔離されていない。とくにトヨタ系の下請け工場で働く外国人が流入する私鉄沿線では犯罪発生率が急増している。
 先日も通学途中の真面目な高校生が、外国人2人連れに脅されているのを目撃した。ワシャらが近づいていったのであわてて逃げていったが、こんなことが日常茶飯事になりつつある。
 私鉄沿線の商業地は様々な人種が集まりニューヨークのような活況を呈している。ブラジル、中国、フィリピン、中東……その商業地の郊外には、美祢市と変わらない昔ながらの農村集落が存在しているにも関わらず。大人たちは日本語を解せず、このために地域住民とコミュニケーションが図れないから、同じ人種同士が固まってゲットーを作ってしまう。その子弟たちもそんな状況だから学業についていけずに不良化していく。
 ワシャの家の近くにも外国人ばかりが住み着いたアパートがある。その連中が夜中に大挙して散歩に出るのだが、夜道でこの集団に出くわすとさすがのワシャも身構えてしまいますぞ。
 住環境ということから言えば、美祢市のほうがうらやましいのであった。