2005-01-01から1年間の記事一覧

仕事仕事仕事腰痛

不本意な仕事を押し付けられてモチベーションが下がっている。そのせいか腰痛も再発してきた(というか夏以来ずっと続いているんですけどね)。 くさくさしていたら封書が京都から舞いこんだ。来春の「都をどり」の案内だった。桜に彩られたチラシを眺めてい…

パキスタンへ行くか

NPOの知り合いがこぼしていた。「パキスタン北部地震の被災者に支援物資を送ろうと東奔西走し、ようやく船便で送り出すところまでこぎつけたのだが、外務省の手続きが遅々として進まずコンテナは名古屋港で荷留されたまま1ヶ月も放置されている」 嗚呼、…

モース嘆く

エドワード・シルヴェスター・モースという人物をご存知だろうか。知っている人は知っているアメリカの動物学者で日本に来て電車の窓から大森貝塚を発見した人である。「日本の考古学の父」と言ったほうがいいのかもしれない。 手元にある『詳細日本史』(山…

松平郷と巨匠

新潮社の月刊誌『波』に宮城谷昌光の「古城の風景」という紀行が連載されている。今月号は「松平館」だ。《親氏と弟の泰親の墓がある高月院へ向かった。山門をくぐり、本堂へつづく路を歩いてゆくと、満開の桜がみえた。その木の下に立ってふりあおぐと、淡…

あの人は行って行ってしまった・・・

鼻洟しくプロレスデビューを果たした和泉元彌くん、あなたはどこへ行こうとしているのだ。能狂言ファンから言わせてもらえれば発狂しているとしか言いようがないぞよ。 茂山家を見よ。正邦(33)、茂(30)、宗彦(30)、逸平(26)など元彌くんの同年代は狂言に…

漂泊の旅人

長岡で古本屋に立ち寄った 新幹線の時間まで少々時間があったので大きなキャリーバッグをゴロゴロと引きながら町を徘徊した。ワシャの鼻はめっぽういい。迷いもせずにピタリと古本屋に辿りついた。駅前の「成匠堂書店」という店で、もちろん立ち寄ることにす…

地震の日

11月4日、東海沖を震源としたマグニチュード8.4の大地震が発生し、伊豆、駿河、遠江、三河、尾張、甲斐、信濃、美濃、伊勢、志摩、近江、越前、加賀の広範囲で家屋の倒壊があり、一説には延べ10,000人もの死者が出たと言われている。これが世にいう「安政東…

山の動く(1)

与謝野晶子が女性文芸誌「青鞜」の創刊に際して、詩『そぞろごと』を寄稿した。その中で「山の動く日来る・・・」と述べて創刊を激励している。それをパクって78年後に社会党の土井たか子が参院選での社会党大勝利を「山が動いた」と表現してたよね。(今は…

山の動く(2)

(上から読んでね) 翌日、地震直後にボランティアで入った川口町を訪れた。その時の惨状を目の当たりにしていたので、現状はどうなんだろうと心配しながら越後川口の駅頭に立ったのだが、川口町は見事なまでに復興していた。街中、新築家屋で埋まっているの…

長岡といえば河井継之助

急遽、新潟県は長岡市に所用で出かけることになりました。あああ、新幹線の時間が・・・ というわけで、詳細は明日の晩のココロだぁ〜。(って最近こんなんばっかりですいません。)

不愉快なり

不愉快な事件のなんと多いことか。 宗教抗争の続くインドネシアスラウェシ島で登校途中の女子高校生3人が襲われ首を切断された。どうやらキリスト、イスラム両教徒による宗教対立が生んだ悲劇である。宗教が政治に介入してくると必ずといっていいほど悲劇が…

伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ(2)

冒頭の文章は、手元にある『新・競艇事典』に寄れば、「『水神祭』(初勝利の新人選手を先輩が祝福してプールに落とすこと)をあげた鷲澤はF持ち(過去にフライングの反則をしており)で早いS(スタート)にはいかないだろう。ピット(ボートの発着場)離…

伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ(1)

「『水神祭』をあげた鷲澤は、F持ちで早いSにはいかないだろう。ピット離れに不安があるもののモンキー逃げで一気に運ぶのか」 この文章、なにを言っているのかがすっと解る人はかなりの業界通である。この業界に縁のないワシャには当初まったく理解不能だ…

伊勢は津でもつ津は伊勢でもつ

只今、午前5時40分です。 ちょいと所用で三重県まで出かけることになりました。泊りになります。 てなわけで、その詳細は明日のこころだーッ。(新潮文庫の『小沢昭一的こころ』買いました)

やきもの再勉強

昨日、今日と本が立て続けに届いた。赤羽一郎著『常滑−陶芸の歴史と技法−』(技報堂出版)と赤羽一郎・小野田勝一編集『日本陶磁全集 常滑 渥美』(中央公論社)である。 数年前に陶器について集中的に勉強したことがあった。きっかけは「名窯紀行 匠の技」…

鉄ちゃんと駆っちん

以下は、ジャーナリストの日垣隆さんがとある講演会で話題にした「修善寺の鉄ちゃん旅館」の話である。 修善寺の老舗旅館の息子が父親から旅館を継ぐように説得をされていた。しかしその息子は旅館を継ぎたくない。すったもんだの親子喧嘩の末に、鉄道ファン…

郷土愛

司馬遼太郎は『この国のかたち』の中で言っている。《人間というのは、よほどな人でないかぎり、自分の村や生国(こんにちでいえば母校やひいき球団もこれにはいる)に、自己愛の拡大されたものとしての愛を持っている。社会が広域化するにつれて、この土俗…

霜降

先週、ちょいと風邪を惹いてしまった。掛け布団が夏用のままで窓を閉めずに寝たのは無謀だった。明け方寒いのなんのって・・・夢は雪の八甲田山だったりして。 お蔭で朝早く目が覚めてしまってリビングに降りていってもコタツは未だ出ていないのでこれまた寒…

相合い傘

昨夜、BSで放送された「男はつらいよ・寅次郎相合い傘」を観て、4回泣いてしまった。この作品は本当に心が洗われる。 まずマドンナのリリー(浅丘ルリ子)がいい。気丈で苦労人で優しくてかわいくて、寅次郎にぴったりなんだが巧くはいかない。 今回は脇エ…

「そんなぁ」事件簿(1)

文化3年(1806)10月22日にこんな事件があった。 江戸は浅草三好町の長屋に住まう辰五郎は腕のいい飾り職人だ。今日もついつい仕事に熱がはいっちまって、家路についたのは六ツ(午後6時ごろ)を過ぎていた。家では一緒になってまもない女房のおかねが夕餉の…

「そんなぁ」事件簿(2)

小太りのストーカー侍、ギラリと段平(だんびら)を抜き放つと、やにわに辰五郎へ斬りつけてきた。ところがどっこい辰五郎は敏捷だった。おかねを突き飛ばすと自分も脇に身をかわした。しかし、敵もさるもの引っかくもの、きびすを返すと二の太刀、三の太刀…

吠える大仁田

参議院議員様であらせられる大仁田閣下がタイゾーくんに怒っている。あいさつをしたとかしないとか、ヤクザじゃないんだからさ、そんな理由でタイゾーくんの事務所を急襲するなんて大人気ない。 郵政民営化法案の採決棄権で大きく下がった株はなかなかあがら…

哀れな退職公務員

大阪府下の自治体で退職直前職員の中途退職が激増しているという。理由は「ヤミ退職金」と指摘された互助会退会給付金の廃止を見越してのものである。 そりゃぁそうだわな。半年待って定年退職する時点で退会給付金が廃止されていれば960万円がもらえなくな…

子育て(1)

神戸女学院大学教授の内田先生がその著書『健全な肉体に狂気は宿る』(角川新書)の中で言っている。《ぼくは基本的に親子関係というのは希薄なほうがいいという考え方ですから。家族というのはただでさえ狭い空間にひっついて暮らしているわけですから、し…

子育て(2)

ワシャ的には、もちろん内田派だ。調べてみると『ケータイを持ったサル』の著者正高信男さんも『父性の復権』の著者林道義さんも「希薄派」である。 これらの本を読むと、どうやら「濃密派」というのは1970年代から台頭した「友達のような父親」や「ものわか…

いやー、超大作の「夢」を2本見ると、睡眠時間は十分なのだが疲れるものですな。1本目はホラー(悪夢)でした。白い部屋がプールになっているんです。そこに巨大な魚のような怪物のようなモノが泳いでいましてね、そのバケモノに餌をやる番人みたいなのもい…

源融(みなもとのとおる)という貴族がいた。 平安朝の始め、もっとも天皇の権威が顕示されていた時代のことである。桓武天皇の後を嗣いだ平城天皇が「薬子の変」で失脚して弟の嵯峨天皇が即位をする。弘仁14年(823)のことである。この天皇、随分と精力家…

ケッコウ毛だらけ

「男はつらいよ 寅次郎子守唄」を観た。基本的にこのシリーズには夏編と秋編があって本編は秋のほうである。秋編のほうが風景がいい。風に揺らぐススキに哀愁を帯びたBGMが物悲しい。 マドンナは十朱幸代、若い、そりゃそうだ、30年前だもの。でもさぁこ…

国勢調査(1)

件の座談会で大林局長は言う。「国勢調査には基本的な役割が4つある」のだそうだ。 その1として「基準となる人口を提供している。」ということなのだが、この国勢調査による人口は住民基本台帳の人口と大きく乖離している。だいたい行政計画を立案するにし…

国政調査(予告)

昨年、総務省の外郭団体「(財)日本統計協会」の主催で座談会が行われた。テーマは「平成17年国勢調査へ向けて」というもので、出席者は日本大学経済学部教授小川直宏氏、島根大学法文学部教授廣島清志氏、住友生命総合研究所常務取締役新村保子氏、総務省…