講演会9

 いやー、今日から連続9回の講演会が始まる。合計1000人の社員を対象に「防災」の話をする。その準備で土日は終わってしまった。

 講演の骨子はこうだ。まず、過去の地震例をスライドで見せながら「地震は恐いですぞ」と脅かす。並べる地震は「濃尾地震」「昭和の東南海地震」「三河地震」「関東大震災」「阪神・淡路大震災」「新潟県中越地震」の6つである。
 その後に地震のメカニズムについて話す。ここは地学の授業のようになってしまうので注意が必要だ。時々ギャグをかまして聴講者の気持ちを引きつけておかないといけない。プレートテクトニクス活断層の話もしないとね。
 そしてここからがメインの話になる。来る東海地震東南海地震についてである。それぞれの地震の被害想定をグラフや表で説明するのだが、これも退屈だろうなぁ。ギャグを考えておかないと……
 東海・東南海地震の恐ろしさを周知しておいて、阪神・淡路大震災から得た教訓を幾つか披瀝する。話の中心は初動期の救助活動の重要性と、地域コミュニティの必要性といったところか。
 このあたりで1時間弱の持ち時間の3分の2になるはずだ。そろそろまとめに入るとしよう。
 ここからは、「地震は恐いよね。そして必ず来ることもわかったよね。だったらどうしたらいいの?」ということで、日頃の備えや行政の対応について言及する。備えのところで話のネタを作るために、昨日、ホームセンターに行って非常持ち出しグッズをいろいろと仕込んできた。高くついたがこれで10分は話をすることだできる。
 締めは、寺田寅彦の「天災は忘れた頃にやってくる」ではありきたりなので、この前段の言葉である「大正12年のような地震が、いつかは、恐らくは数十年の後には再び東京を見舞うだろうということは、これを期待する方が、しないよりも、より合理的である。」の方でいこうっと。