時代の激変

大和ハウスグループ」の広告が気に入っている。「文芸春秋」2月号にも載っていますぞ。
コピーは「家の中に、道がありました。人や風や光が行き来する道でした。」とある。その下には、旧家の暗い土間(通り庭)から玄関を抜けて表通りに出ようとしている女学生をとらえた写真がある。「行ってきます」とでも言ったのだろう。セーラー服のお嬢さんは笑顔でこちらを振り返っている。
 戸口から内側は大方が暗い。画面中央の戸口から見える表通りだけが明るい。その明るさに中に自転車の少女が立っている。フレームにこだわった小津映画のようだ。
 写真から、シンとした、ひんやりとした屋内のたたずまいが伝わってくる。そして何より少女の楚々とした姿がいい。スカートは膝まであるし、ぴったりとした白のロングソックスは初々しいですなぁ。
この宣伝の撮影には奈良の五條新町の街並みを使った。五條にはトヨタ系の企業がないから、まだ古きよき日本がひそやかに息づいている。なんだかホッとした。

 さて、トヨタ藩の支藩の一つであるワシャの町には歴史も伝統もありゃしない。節操のないトヨタのお蔭で流入人口が著しく、市外、県外どころか国外からも、地域を理解しない連中がやってきては古い習俗や街並みを破壊していく。環境の変化、時代の流れが激しすぎ、父祖の代から、トヨタがこの地域に来る前からいる住民にとって、ここ10年で周辺の状況は目まぐるしく変貌した。街並みもそうだし、街の雰囲気もそうだ。風俗店も流入する若い男を狙って雨後の筍のように増えた。
 女子高校生の風紀も乱れた。今や地元の進学校の生徒ですら、ケツの見えそうな短いスカートによれよれのジャージをだらしなく履くという臭いそうな格好が定着しつつある。
 また日本語を話さない女の一団は、この寒いのにこれ見よがしにぶっとい生腹を出して、臭い香水をフリカケみたいに掛けるから、周囲5メートルには近づけないじゃないか。

 奈良五條新町の女子高校生のような清楚な娘は、三河では絶滅寸前かもしれぬ。カムバーック!清楚な女学生。