現実に直面させろ

 愛知県の児童自立支援施設に入所中のクソガキが窃盗容疑で警察に引っ張られた。他の生徒に「悪いことをするとおまわりさんに捕まるよ」と注意を促すために施設側が、その姿を見せたんだとさ。
 それを聞きつけたジンケン派が騒ぎ始めた。これに反応したオトボケ知事は「子どもたちの心に与える影響を考えると、不適切、軽率な行為だったと思う」とほざいた。アホか!
 悪いことをしたヤツが警察に捕まる、ルール違反した者が恥ずかしい思いをする、という至極当たり前のことを見せて、どうして子どもの心に不適切な影響が出ると思うのか?オトボケ君の頭の中が不適切ではないのかにゃ?
 罪を犯せば罰が下る、学園側はそのことを教えるのに絶好の機会をとらえたということだ。ことさら取り上げて大騒ぎする話ではない。

 近年、子どもたちが現実に触れる機会というのが減っているように思える。例えば犯罪はいたるところで起きているのに、逮捕の瞬間はブルーシートで覆われ、何がなんだかわからない。もちろん死刑を見る機会は皆無だ。
 でもね、現実として悪いことをすれば逮捕されるし、人を殺せば死刑にもなる。そういう当たり前のことを、子どもとか大人を問わず、人の目から不必要に隠蔽する必要があるのだろうか。

 かつて刑の執行は公開だった。江戸時代にだって子どもたちは沢山いたんですよ。しかし、「捕縛された下手人を見た子どもの心に不適切な影響が現れた」と書かれた文献を寡聞にして知らない。

 オトボケくん率いる本庁の児童家庭課は、週明けにも現地調査をするんだとさ。現地調査などする必要もないんだけど、するならするで土日返上で仕事をせんかい!
 がんばれ愛知学園。