バカ騒ぎ

 ワシャは天邪鬼なので徒党を組んで騒ぐということが嫌いだ。だからお祭りが好きではない。最近、麻疹のように流行している「総踊り」、暴走族の集会みたいな恰好をして「踊り連」と称する阿呆が市内を練り歩くっていうのが、とくに嫌いだ。
「豊田おいでんまつり」では、踊り連のモラル低下に悲鳴を上げ、ついに総踊りを縮小することとした。よろしい。ついでに中止してくれればよかったのに。

 東京マラソン、7時間も首都機能を止めてまで実施する必要性が感じられない。準備に費やす費用、それに消耗されるエネルギーを考えるときに、地球温暖化、環境問題というのはすっ飛んでしまう。そもそもマラソン大会でしょ?トップアスリートだけで皇居の周り(6キロ)を7周すればいいじゃん。交通規制も極々一部で済むし、東京の観光名所だって盛り沢山でっせ。皇居、九段坂、靖国神社半蔵門国立劇場最高裁判所、そして桜田門ときたもんだ。

 村上もとか『龍』(小学館)の中で北一輝がこんなことを言っている。
「わたしは大衆とか民衆とかいう連中が嫌いだ。衆愚の極み。維新を必要とするこの腐りきった世に浮かれ騒ぐ、愚かなものたちが嫌いなだけです」
「衆愚」とか「維新」という言葉が引っ掛かるけど、おおむね同感ですな。