死ぬほどの格差 その2

(上から読んでね)
 ワシャの書棚に『東京最高のレストラン』(ぴあ)という本がある。そこには美味しそうなお店がずらりと並んでいる。でも客単価が25,000円〜って、2人で食べたら50,000円じゃないですか。そんな店に庶民は行けまへんで。
 でもそういう高級な店が存在するってことは、そこを利用している人種がたくさんいるってことですよね。多分、お金持ちにしてみれば50.000円程度の金はホステスへのチップ程度でしかないのだろう。
 ワシャは1丁200円のうまい豆腐と、1本1000円の芋焼酎があればいい。これだけで充分幸せだ。

 豆腐といえば荒川区豆腐屋さんが76歳の母親を道連れに自殺した。大型店の出店や大手食品会社の参入で経営が立ち行かなくなったらしい。というのに、持てる人々はワインなど片手に空理空論を吐き散らかしている。空理空論はこうほざく。
《財政にしろ、国防にせよ、将来に向けて問題が山積する日本では、優秀なリーダーが出現しないと破綻に追い込まれる。》
 安倍首相の義弟がいる以上、この優秀なリーダーというのは安倍さんのことなんでしょうね(笑)。
 そしてこう続く。
《なぜなら、破綻など夢にも思っていない国民には危機感がなく、政治家も動かないからだ。》
 アパか!違った、アホか!荒川区豆腐屋さんを見るまでもなく、破綻しているのはお前等が「危機感がない」と決めつけている国民の方なんだ。黄金に輝くアホ御殿でお気楽にワインなんか飲んでいる場合か。
 最後に中国の故事を引きたい。
《暴富の貧児、夢を説くことを休めよ》(ぼうふうのひんじ、ゆめをとくことをやめよ)
「成金の心貧しい輩は、誇大な夢を語るな」と財をなした者のひとりよがりや慢心をたしなめた言葉である。
 金持ちが驕り、貧者が死んでいく……これを見る限り現政権の施策は間違っていると言わざるをえない。