昨日の朝日新聞に全面意見広告が出ていた。35㎜角の大きなゴシック文字で《改憲させない!私たちは非戦を選ぶ。》。
さらに120㎜角で《ころすな》。
面を変えて9㎜角で《憲法施行75年「二度と戦争をしない」約束をいかしたいいまだから、これからも》、《憲法を守り、いかす政治を》と書かれてある。
11面と18面の2面にわたる意見広告を出したのは「市民意見広告運動/市民の意見30の会・東京」というプロ市民の会であった。まぁ簡単に言えば「9条教」信者の皆さんということですな。
11面のほうには、紙面の4分の3を使って賛同した個人・団体の名前が並んでいる。4ポイント(1㎜角)の文字なんでワシャは肉眼では見えましぇん。18面のほうは、紙面下3分の1に4.5ポイントくらいかなぁ、少し大きめ(といってもルーペじゃないとやっぱり見えない)の文字で賛同団体が並べてある。
でね、ルーペで確認したら賛同団体は「日本共産党」とか日本共産党を冠した市議団、支部がずらりと並び、その他に共産党系労組、「日本中国友好協会」や「日朝協会」なんてのもありました。団体名を確認するだけでも、どういった筋の方々が名前を連ねていて、なにを目指しているのかが見えてくる。でも、目がチカチカしてきたので途中で断念しましたがね。
プロ市民の連中は胸を張ってこう言っている。
《この市民意見広告に、全国から寄せられた賛同数(4月8日集計)は、11,127件です(匿名希望も含む)。あちらでもこちらでも、しっかり声を上げているという意味を込めて、都道府県別に賛同者名・賛同団体を掲載しています。》
そうは言っても全国で12,000足らずである。全人口の10万分の1である。「どうする家康」で盛り上がる岡崎市が38万人なんで、岡崎で4人が大声を上げているという感じですかね。実際に選挙をすれば共産党票はもう少しあるけれど、どちらにしてもノイジーマイノリティであることは間違いない。愛知県だけ数えたけれど賛同者は414人、目がシバシバしてきたんで数え間違いもあるかもしれない。しかし、その程度ということで、ごく少数のクレーマーの域を出ず、けっして大きな声ということではありませんね。
それでは18面に載っている主張・意見を見てみよう。
紙面上部3分の2を割いた日本共産党系9条教の皆さんの主張が、こっちは12ポイントの大きさなので普通に読める。ひとつずつ確認していこう。
【憲法の平和主義って】と見出しを立てて、こう説明している。
《日本は二度と戦争を起こさない、という主権者の宣言です。ふたたび他国を攻めない、若者を戦場に送らない、というみんなの創意です。ウクライナの惨状とロシアの蛮行をみたいま、その声を世界に広げる努力を政府にせまる力にしましょう。》
主権者の総意ではないんだけれどね(笑)。それに日本が戦争を起こさなくても、ロシヤがウクライナを攻めたように他国が日本に攻撃が加えられた時、戦わなければ、日本人の奴隷化、自由を叫ぶ人たちの虐殺を止められない。日本が起こさないのは間違いないけれど、仕掛けられたらどうするの?
【憲法は世界の最先端】
《ロシアの軍事行動を侵略と断罪する決議、それを前提に民間人保護などを求める人道決議が国連総会の圧倒的多数で採択されました。「安全保障上の懸念があるのなら、戦車ではなく、対話で解決すべき」(オーストリア国連大使)という世界の声が集まったものです。非軍事の力で平和の実現を、は世界の声。憲法とひびきあっています。》 国連決議でウクライナの虐殺は防げなかった。非軍事の力でロシヤの侵略が止められたかな?
【「核共有」まで言い出す状況では】
《アメリカの核兵器を日本に配備して共同運用する「核共有」を、一部の政治家や政党が主張しています。多数の被ばく者の切なる願いである核兵器廃絶を踏みにじる主張です。核兵器で他国をおどす国に、日本がすすんでよいのでしょうか。》
「核共有」を言っているのは「一部」の政治家や政党。被爆者は「多数」と書いて、数の印象操作をしようとしている。それに脅されているのは日本のほうであって、まずそのことを解決すべきではないのか。話を飛躍させて、問題点をぼやかしていくのが9条教の常套手段ですな。
主張文は読むのも面倒くさいでしょうから(打つのが面倒臭くなってきたのじゃ)、割愛しますが、論議の中で《「基地に限定せず(他国の)中枢攻撃も」と、物騒な発言も与党から飛び出しました。》って、あんたらアホでっか?戦略として敵の指揮命令系統をつぶすのは、国民の命を守るうえで極めて重要なことで、そんなことは端から自衛隊に判断に任せるべきこと。こんなことを言っている共産党に諮る意味はない。
《「武力攻撃を受けたとき初めて防衛力を行使」という専守防衛からはずれ、他国への武力攻撃のための武器を持つことは憲法に違反します。》
共産党さんよ、「武力攻撃を受けたとき」というのは、「日本国民に犠牲が出た後」ということに他ならない。共産党の主張は「本土決戦をせよ」と言っているのに等しく、そんなことをすればウクライナと同様に悲惨な状況になるということに気がつかないことが恐ろしい。気がついていてこれらの主張をしているとするなら、それは完全なる利敵行為だ。
のっけにこう言っている。
《戦争をする国への改憲は望みません。》
だから違うって。日本国民を守るために憲法改正をしなければならない。あんたら「活憲」でどこの体制を活かすつもりなの?
日本は「医療体制の不十分さ」、「深刻な貧困」、「ジェンダーの不平等」の人権後進国だと共産党は言うけれど、世界に日本ほど幸せな国はない。ジャーナリストの有本香さんは「日本人に生まれたこと自体が宝くじに当たったようなもの」と言っていおられるが、普通の日本人はみんなそう思っている。あんたらの好きな支那のウイグル、チベットで迫害され、己の身に火を着けることでしか抗議を示せない人たちがいる。ロシヤ軍が侵攻し、拷問、強姦、虐殺をされている人たちがいる。どこと比べて人権後進国だなんて言っているのかニャ?
日本国民はバカじゃない。労働者の天国、スターリンソ連に憧れたコミンテルン日本支部が日本共産党ではないかいな。しかし労働者の天国は「労働者の地獄」だった。そもそも戦前は「戦争を内乱に転化して内戦を始める」って言っていたよね。それって共産党が国内の考えかたの違う日本人に戦争を仕掛けるということに他ならない。万が一、日本共産党が内戦に勝っていたらロシヤや支那、カンボジアのように大粛清が行われどれほどの日本人同朋の命が失われていたことか。
プーチンが「前線に行け」と言えば、軍の最高司令官がウクライナ戦線の激戦地に赴く。そんなリスクの高いことは軍という合理的な組織では行われないのだが、独裁者がそう言えばそれに従わざるをえない。
習近平が「ゼロコロナだ」と言えば、ウイルスは蔓延ってはいけない。
同様に日本共産党でもトップの言ったことは絶対といった雰囲気が蔓延する。最近あった志位委員長の「自衛隊容認発言」で、幹部たちが大騒ぎになったことは記憶に新しいでしょ(笑)。そもそも日本共産党には民主主義はない。志位さん、平成2年から平成12年まで党書記局長、以降は現在までトップの委員長席を独占し続けている。自民党総裁は9人も代わっていまっせ。いかに日本共産党が風通しの悪い組織かということがお解りでしょ。プーやペーと大差ないですよね(笑)。
えらく長くなってしまったが、言いたいことは、新聞紙面のもっともらしい意見広告には騙されませんように・・・紙面が大きいから正しいなんてことは1㎜もない。