赤旗、おもしれぇ~

 いや~、面白くてまだ「赤旗」を引きずっている。

 3月13日の日曜版に、小説家の温又柔(おんそうじゅう)氏が寄稿している。台湾人女性の意見の見出しはこうだ。

《戦争を未然に防ぐ9条の力》

 志位委員長の言っていることそのまんまヤンケ。台湾人なのに共産党員のようなことを言うんだね。

 小説家のネーチャンは言う。

武力行使を禁止する国連憲章は、私たちの身を守るための大切は約束事のはずです。》

 だからさ~、その国連憲章がまったく歯止めになっていない現実から目を背けちゃだめだって。

《このような事態を前に「9条は役に立たない」という人がいて、がくぜんとします。》

 おいおい、「国連憲章」すら役に立たないのに、大した武力を持たない小国が憲法の中に掲げる理想論に効き目があろうはずもない。そんなもの暴風のような国際政治の中ではあっという間に踏みにじられる。

 でね、志位委員長の「9条は日本にプーチンのような輩が現れても他国に侵略できなくなるための条項だ」というツイートに励まされたんだとさ。

 前にも書いたけれど、プーチンのような独裁者は民主主義の日本には現れませんよ。

 この後、小説家のネーチャンの言っていることがよく解らない。

《9条は日本が再び他者に攻め込まないことを約束したものです。》

《外交や国境を超えた連帯で、戦争を未然に防ぐ9条の力をリアルに感じました。》

 他者に攻め込む?9条があろうとなかろうと戦後の国際秩序の中でそれをやってはいけない。「外交や国境を超えた連帯」は、なんとなく理解できるが、そのことで「9条」が戦争を未然に防いだか?そんな場面があったか?どうとらえれば「リアルに感じ」られるのか?

 さらに《東アジアの人にとって9条は日本の良心です。》ってか。

 東アジアで日本国憲法9条を歓迎しているのは、支那朝鮮半島だけであろう。なにせ知恵も能力もある国家が「丸裸でいます」って白旗を上げてんだから。

 ネーチャンはこう結論づける。

《短絡的に改憲で戦争する国に進むのか、それとも他国に生きる人々を想像し、誰も傷つけない心ある選択をするのかが、試されています。》

 改憲したら、即「戦争する国」と決めつけるのは止めろよ。諸外国がそれぞれどれほど憲法改正を実行しているか、今や日本国憲法は手つかずのもっとも古い憲法になってしまった。時代に合わせて適宜修正をしていくことが求められてるのに70年余にわたり、文言の言い間違いすら訂正できないものになっている。これっておかしいよね。

 他国に生きる人々に想いを馳せるのもいいでしょう。しかし、他国の人が日本に想いを馳せてくれるとは限らない。

 平然とロシヤが、ウクライナの民間施設を空爆しているように、他国は他国の事情で勝手に攻めて来るだけなのである。

 この台湾人(かどうか)が言う「他国に生きる人々を傷つけない選択」をすると日本人が多数の死者を出すというリアルになぜ気が付かないのだろう。

 日本人は、真に日本のためになる人、発言をしっかりと見極められるように、リテラシーを高めておく必要がある。産経新聞も読み、朝日新聞も読む。ときにはゴミ箱から拾ってきたのも熟読する(笑)、そういうことが少しは役に立つと思う。