ことなかれと強硬

 まずは北朝鮮にからめてフニャチンの話。

北朝鮮発射の飛翔体は「弾道ミサイル」 高さ800キロ、被害報告はなし》

https://news.yahoo.co.jp/articles/dac4c4687d18bb7dbc4d4ef154049c29deb5209f

 また北朝鮮がミサイルを日本海に発射した。今年は13回目だという。これに対してフニャチンは厳しく口撃したんだとさ。

《岸田首相「断じて容認できない」北朝鮮弾道ミサイル発射に》

https://news.yahoo.co.jp/articles/7a2965efb618c37ca420dfba48ea04fa266f49e4

 報告を受けて、訪問先のローマで、「断じて容認できない」と厳しく非難し、抗議した。しかしいくら口角泡を飛ばして怒り狂ったところで、唾さえ北朝鮮には届かない。

 岸田首相は、「地域や国際社会の平和と安全、安定を脅かすものであり、断じて容認できない」と述べるのはいいけれど、「断じて容認できない」なら、その次の行動を取らないと。口で何を言っても、北朝鮮は痛くも痒くもないわさ。

 例えば、朝鮮総連に対して圧力をかけるとか、総連関係者の国外追放でもいいかも。そういったアクションを起こさないと「断じて」も、北朝鮮はボコスカ撃ってきまっせ。

 そもそもだ。なんで経済制裁を受けている北朝鮮がボコスカ撃つだけの予算を持っているのか?そりゃ支那やロシヤからの支援が入っているからに相違ない。そういったところを諜報活動で調査し暴露をして、厳しく糾弾をしろよ。ところが日本にはスパイ防止法はなく、他国のスパイを取り締まれず、反対に他国に侵入してのスパイ活動もできないから、そんな情報は入ってきません。だから強力な「遺憾砲」を撃ちこむばかりなりけり。平和ですな日本は(とほほ)。

 アジアの西でロシヤがミサイルをボコスコ撃っている。アジアの東では北朝鮮が、ロシヤの支援のつもりか、アメリカの視線をウクライナ戦線から東アジアに引き寄せるためのミサイル発射をやっている。

 ここはフニャチン、腹をくくって日本海から北海道沖の海域で、通常行っている日米の軍事訓練を実施しろよ。プーチン金正恩に強い姿勢を示しておくのも大切だ。少なくとも遺憾砲よりは効き目がある。

 

 そのプーチンである。

プーチン大統領ガン手術で指揮権を一時手放す?後任に元連邦保安局長官…政権内に権力の空白が生じて大丈夫なのか》

https://news.yahoo.co.jp/articles/669f5f8e94b81a15ae9721963cdc6ff888bf5d43

 にわかにロシヤ政権内部があわただしくなってきた。

クレムリンの内情に詳しい軍関係者の話をロシヤの軍事問題のSNSサイトが報じ、それを英国の大衆紙が報じたものである。内容は、プーチン大統領の胃ガンが進行していて、5月9日の戦勝記念日が終わってから手術をするというもの。

 これは大きなニュースである。絶対独裁者がその権力を手放して、手術室に入り、たとえ一時であろうと、麻酔を打たれて前後不覚に陥る。こういうケースで、古今東西、なにかしらの不都合が起きなかったことはほぼなかったろう。

 プーチンもそのあたりのことは熟知しているので、周到な準備、もっとも信頼のおける腹心に「権力」を託すのだろうが・・・。

 慶長3年(1598)のことである。絶対権力者豊臣秀吉が病の床についた。秀吉は部下の中でももっとも律義で真面目な徳川家康に豊臣家の支えとなるように政権のトップの座を譲った。しかし律義で真面目な男は豹変し、その後の豊臣家の滅亡は皆さんご存じのとおりである。

 権力の空白というのはとてもおそろしい。はてさて、北方の帝国ではどうなりますことやら。