祭は楽し?

 地元で夏祭りをやるってんで、労働力として駆り出された。下準備は金曜日から始まっていたのだが、さすがに平日は凸凹商事で仕事がある。だから土曜日の午前7時前からの会場準備以降に参加し、今日も後片付けで汗びっしょり、熱中症手前で目が回りましたぞ。

 いやぁ(笑)、でもね、なかなか人間観察としてはおもしろい時間だった。いわゆる町内会という組織が夏祭りを実行するのだが、小さな町が3つ集まって連合を組んでいるので、連合町会長が1人、平の町会長が2人、さらに長老連(元町内会長)がいて、女性の副会長がいたりする。そこに一家言を持っていそうな面構えの理事が何人も加わっている。

 ワシャは長い間、組織人として生きてきた。だから戦うための組織を考えるのは嫌いではない。また歴史が好きなので戦略的な組織論というのにも馴染んできた。

 信長がどういった組織を創ったか。信玄がなぜ「人は石垣、人は城」と考えたのか。家康がなにを辛抱して260年の太平を造り上げたのか。 これらには強い組織を整備するための尋常ならざる労苦があったことを歴史が教えてくれる。 だから組織論が好きなんですかね(笑)。

 そういう意味で苛酷な使役で背筋が痛くてしようがないが、組織ウォッチングとしては楽しい2日間を過ごした。

 まず、夏祭り実行委員会に司令塔がいくつもあって、それらの指示がまちまちにだされるので、無駄な動きが多くなる。A会長が「テントをトイレの右に建ててくれ」というので、その場所で組み立てていると、B会長は「おいおい、トイレの左だぞ」と言い出す。さらに長老が「テントを建てる前に一張りずつ部品を区別するための目印を付けてくれ」と注文をつける。  若い理事や、労力として駆り出されている消防団員などは、その都度右往左往させられる。だから、ワシャは「ちょっと待とう」と提案し仕事を中断した。その上で、「見解を統一してくれ」と、極力余分な労力を使わせないように申し出をした。  それでも、組織として練度が低いのと、事前の打ち合わせが甘いので、最後まで混乱しましたがね。ただ、ワシャのチームに対しては、あまりゴチャゴチャと言わなくなった。ほかっておいてもちゃんと仕事をするし、ワルシャワがうるさいので・・・ということらしい。

 ここまで書いて、午後6時を過ぎてしまった。熱中症対策で水分補給をしなければいけない時間になってしまった。人間観察をもっと書きたかったが、健康第一なので、中途半端ですが、失礼します。