新聞のネタが一番楽じゃ

 今日は「図書館記念日」なので、たっぷりと図書館のことを語ろうと思ったんですが、朝から、忙し~。

 この忙しさは、昨夜から続いている。地元の図書館にからんだ話で、関係者から午後8時ごろに電話が入ったのだ。ちょうど機嫌よく晩酌をしている最中で、「人の楽しい時間を邪魔するんじゃないよ」とぼやきながら電話に出ると、けっこう深刻な話だったので、40分くらい話を聞いたかなぁ。すっかり酔いが醒めちまったので、また飲み直しましたぞ。

 その関連で朝から図書館に連絡を入れて、こもごもとした話をする。関係者にも連絡をとったりと、これに時間を取られた。

 さらに、友人から「短歌の添削をして~」というメールが入り、「ワシャが短歌?」とは思いましたが、頼まれると嫌と言えないので、書庫から何冊か引っ張り出してきた。

沖ななも『優雅に楽しむ短歌』(日東書院)

佐佐木幸綱『短歌入門』(日東書院)

岡井隆の短歌塾(入門編)』(六法出版社)

俵万智『考える短歌』(新潮新書

 をそそくさと読んで、添削しましたがな。添削した歌を午前11時にメールで送ってようやく、今、午前11時20分にここに座っています。

 だから「図書館記念日」のことを調べ直す時間がなくなってしまいました。それに図書館のこととなると、ちょいとワシャもこだわりますんで、ちょちょいのちょいとは書けないんでございます。

 だから、安易な朝日新聞に走ってしまうのであった。

 

 今日の「声」欄。《加入率低い町内会 防災機能は》という愛知県の69歳のパート従業員の男性の投稿。

 要は、加入世帯数が50%を切る町の町内会長の愚痴だった。しかし愚痴を愚痴と笑うことなかれ。今、全国の自治会、町内会が直面している状況は笑い事ではすまされない。町内会長、町内の役員の大変さはぞっとするほど。通常の町内会の運営に始まって、福祉関係や防災関係、防犯、交通安全、神社、まちづくりなどなど、行政から降りてくる業務をボランティアでこなしていかなければならない。

 ワシャの町にも大きなマンションがあるが、ここの何百世帯の住民は町内会費を納めていない。つまり町内会には入っていないのだ。しかし、災害時には、とくにマンションの上層階などは、すぐに町内にある小学校の体育館に避難をしてくるだろう。

 そこでの避難生活や、災害支援について、町内会に入っている人と、入っていない人に差をつけられますか?

 そんなことをしようものなら、町内会の役員はメチャメチャ叩かれますわなぁ。

 しかし、避難所に供される電気の発電機、体育館に敷くシート、屋外にも避難所をつくるためのテントなどの物品を維持・保管しているのは町内会なのである。

「金銭的にも労務的にも負担はしない。しかし一旦ことが起きた時には、助けるのは当たり前」という姿勢ではねぇ。

 と、言いながらワシャは町内会行事にはやや懐疑的でもある。はたして盆踊りや運動会、神社の祭礼などを小さな町内会で実施しなければいけないのか?と思っている。

 神社の大祭を例にとりたい。ワシャの地元でも春の大祭が賑々しく開催された。町内会に入っていない住民も多数押しかけ、5円の御賽銭を投じてお参りをすれば、配布されるお餅とお菓子の詰め合わせがお参りをした家族の人数分手に入る。これって町内会費を払っている人たちの負担なのである。

 役員たちは朝の準備から清掃作業、神事の後、お下がり餅の袋分け、そして配布、後片付けまで9時間の労働で、日当1000円。

 この格差は尋常ではない。愛知県の69歳の町内会長が懸念するように「町内会は存在自体が曲がり角にある」のだ。

 ご近所皆が和気あいあいなどという昭和の時代はとっくに過ぎている。行政が真剣に考えないと町内会は崩壊する。