満身創痍

 作業中に左手首をひねってしまった。だから今湿布をしている。テントを張っていて、接続部で左人差し指の第2関節のところを切ってしまった。けっこう血が出たんだけど(泣)サビオで止血してなんとかなった。2日間飛び回っていたので、左足脹脛が軽い肉離れのようになって力を入れると痛みが走る。だからサロンパスを貼って靴下を履き、その上からテーピングをしてなんとか普通に歩ける。右膝小僧は、机を運んでいて転倒したときに擦りむいた。右つま先の痛みは、落ちてきたテントの脚で打ったときのものである。その上に顔は日焼けで真っ黒クロスケだ。

 これがこの2日間の地元の公園で行われた町内会主催の夏祭りの準備から片付けまでの間に負傷した羅列である。でもね、ワシャなんかまだましな方で、落ちてきたコンパネで足を挟んだ人や、発動機を運んでいて腰を痛めた人など、あちこちで「事故」ではないけれど、小さな怪我は頻発していた。

 なにせ、地元の役員が寄ってたかって短時間に準備をしようというのだから、いろいろなところに齟齬や歪みが生じる。船頭が4人も5人もいるのである。指示があっちこっちから飛び交って、その度に役員が右往左往する。そりゃいろいろと起きますわなぁ。

 なにしろ大きな鉄骨3階建ての櫓を造り、四方から櫓に60mの提灯を並べ百もある提灯すべてに火を灯す。テント20張りにもすべてLEDの電球を配線し、巨大スピーカを2台と小さなスピーカー1台を配置する。机だけでも100本、椅子も200以上あったのかなぁ。

 このレベルの準備と撤収をイベント会社に発注すれば300万円は下るまい。それを素人が半日で準備、半日で開催、半日で撤収を終了しようとするのはかなり大変なことだと思う。そりゃぁね住民の中には大工もいれば、大型トラックを所有している社長もいる。電気配線のうまい商店主もいるし、人のいい元会社員なんていうのも役員だ。

 だから、何やかや言いながらも準備は順調に進んでいくのだが、プロならヘルメットを被って安全靴を履いて作業工程に基づいて着々と進めていくのだが、古参役員の経験だけがたよりの地元行事の一環だから、中には腕や足を丸出しで、スリッパとは言わないけれど、それに近いようなサンダルで後片付けをしている輩もいる。大きなテントを片付けている横を、浴衣姿の幼稚園児くらいが走り回っている。これでよく事故が起きないな~。

 ワシャは満身創痍なんだけどね。