ワシャが言うのもおこがましいが、それにしたって議員さん、あんまりモノが悪すぎねえかい。関と言ったら安宅の関で、義経主従が立ち往生、ここを機転の武蔵坊、その斬れ味で切り抜けた。切れ味と言ったら関の孫六。そう思いきや、関の住人、全部が全部切れ味が、いいわけじゃぁなかった。こともあろうに市役所に、爆破予告を送りつけ、どんなバカかと思いきや、市議会議長を3年も、務めたえら~い市議様だった。
《爆破予告、関市議を逮捕 コロナ対応に不満?市事務所に脅迫文》
https://news.yahoo.co.jp/articles/74d3a0bbdec745ca0224442bdc547a1238a6c47f
七五調はここらで止めますがね、このところ、議員のバカが曝け出されているじゃぁねえか。広島では、阿呆な政治屋夫婦から、えらい数の県議・市議、首長までもが金銭を、ポッポに納めてしまったようだ。いかんいかん、七五調から抜け出せねえ。日曜日に久々の、歌舞伎を観てからこの有り様。冒頭の、安宅の関もその時の「勧進帳」の影響だ。
しつこいんでホントに止めます。
4年ほど前の話になるが、富山市で、政務活動費をポッポに入れちまった議員が続出だ。
《14人が辞職した富山市議会》
https://www.nippon.com/ja/currents/d00369/
政務活動費を月額15万円も出していたというから、富山市、大盤振る舞いでヤンス。この政務活動費ってのがミソじゃなくてクソでね。号泣県議にしても架空の出張で何百万かを失敬していやあがった。架空印刷で720万円もの公費をちょろまかしていた神戸市議もいましたよね。今井絵理子と手をつないで新幹線に乗っていたのも神戸市議である。
なにしろ間抜けな議員、意地汚い議員には枚挙のいとまがない。
ことほど左様に政治家の、レベルが落ちたかというと、賤しい奴は昔から結構いた。最近レベルが下がったということでもなく、政治家のレベルなんてものはずっと低空飛行だったと言っていい。昔から市議、県議を知っている、ワシャからすれば似たような、ヤツは山ほどいたと断言できる。バカは余るほどいたが、それが民主主義の宿痾と言っていい。
相川俊英『トンデモ地方議員の問題』(ディスカバー携書)に「ありがちな地方議員5タイプ」というのが示されている。そこにワシャの知見も加味してタイプ分けをしておく。
Aタイプ=特定組織、団体の代弁者、例えば企業・労組から出ている議員が該当する。それに町内会に強力に推されて出てくる議員もそうだろう。これらの議員が組織利益を最優先にしがちなのも仕方がない。一般質問で「地元ネタ」が多いのは、ほぼ町内会型議員と言える。
Bタイプ=とにかく政治家になりたいだけで出てきてしまったヤツ。最近では女も増えている。前述した兵庫の「号泣県議」などその典型だろう。とにかく自分がかわいいと思っているタイプで、行政知識、常識がまったくないのが多い。とくに女性と言うだけで、ある一定の票数が集ってしまうので、最近はモノの悪い女性議員が台頭している(笑)。権勢欲が強く、議員の席にずっと留まりたいと思っている。熊本市議にこのタイプがいたよね。
Cタイプ=自分のステップアップのために議員になるタイプ。とにかく上昇志向が強く、末は大臣か、知事か、せめて国会議員と思っているタイプ。地方議員の席は上を目指すための踏み台と思っている。このタイプは国会議員の秘書経験者に多い。
Dタイプ=何となく議員になってしまった人。地域や人が組織に人がいなくて、周りから担ぎ出されてしまった人である。このタイプはむしろ人の良さが特徴と言える。最初は環境の変化に戸惑うが、一旦目覚めると地域のために一所懸命に働くタイプ。間違うと、ずっと何もせずにいい人というだけで過ぎてしまうこともある。
Eタイプ=出世欲、権力欲からではなく、地域の実情、特定の課題解決のために義憤に駆られて立ち上がった議員。このタイプは組織もなければ地盤もない。議会内での発言力は小さい。また「住民のために活動しているんだ」という自負が強過ぎて、正義の視野狭窄に陥ることがままある。勉強家で好感が持てるのだが、独善に走る傾向がある。
相川氏は以上のように区分している。ワシャもそうだと思う。ただ議員というものは生ものなので、こう単純にはいかない。この5つが微妙に混じり合いながらデモシカ議員や、諸々の議員を作り上げていく。
ワシャの近所の自治体で、行政職のトップの役職まで登り詰めた人が、退職後、地域から推されて市議会議員に立候補した。その人が最下位当選だった。あまりの不甲斐なさ、人気のなさにその人は泣いたそうな。
泣くな。市議会議員選挙など通過点に過ぎない。最下位であろうと当選には違いないんだ。そこから行政で培ってきた経験、能力をつかって仕事をすればいいだけのことである。
そんなことで泣いているとBタイプ、Aタイプの悪いところばかりが出てしまう。定年退職まで一所懸命にやってきたんだろ。もっと毅然としていろよ。
ワシャはもう一タイプ、Fタイプを知っているが、出勤の時間がきてしまったので、このタイプは次に譲ることにする。
※49日議員 49日議員