議員の評価

 4月17日に「議員のレベル」を書いた。いろいろ言いたいことはあるけれど、ワシャにも議員の友人や仲間がいるので、本からの引用で抑えておく(笑)。3月30日に話題にした相川俊英『トンデモ地方議員の問題』(ディスカヴァー携書)からである。
「地方議会の目を覆いたくなるほどの人材難」
名古屋市議選で落選したばかりの減税日本の新人たちが愛知県議選に出馬。市議でも県議でもいいのか」
「市議選落選者が直後の県議選に当選したという事実は、県議会の薄さがよく表れている」
「無投票選挙区が多く、選挙が実施されたところも低投票率というのが、都道府県議会選挙の実態」
「無投票に至らずとも、候補者が定数をわずかに上回るだけの少数凡戦が繰り返されることにより、有権者がますます関心を失ってさらなる(投票率の)低下を招く」

 同書の中に相模原市議会の「議員通信簿」なるものがある。それは2011年版なので、それとともに最新の通信簿も併せておく。
http://yokusurukai.main.jp/gallery/2015_Tokusyuu.pdf
もって他山の石としたい。
 相模原の不可・落第議員のコメント。
「訥弁の質問に議場全体が嘲笑気味。不勉強・無関心で会派は機能不全に」
民主党と共に沈没気味だが、お門違いの市民との協働を説く姿は変わらない」
「保守会派の野次担当で存在をアピール、勉強不足・質疑下手の穴埋めか」
「市長との協調を意識しすぎて二元代表制の役割を忘れていないか」
「市将来に不安を残す歴史を作った議員の筆頭と言える。それだけに無定見に市長を支え続けた責任からは逃れられない」
 ちなみにこの「通信簿」でワースト1、2の議員は、この春の相模原市議会議員選挙でもめでたくご当選とあいなった。必ずしもこの「通信簿」が正しいとは言わないけれど、ある程度は客観的な評価であると感じる。それでもね、ワーストのおひとかたはトップ当選を果たされている。ううむ、組織票おそるべしということでヤンすね。
 相川氏は、議員を5つのタイプに分けている。
http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52131926.html
 上記のブログにまとめてあるので、そちらをご覧くだされ。
 ワシャの友人や仲間の議員はもちろんモノのいい人が多いと思っている。しかし、努力をしないと不可・落第議員になるのはたやすい。少なくとも『トンデモ地方議員の問題』は読んでいて当然だと思う。