エネルギーについて考えた その1

 現在、地球に残された石油の総量は約1兆バーレルと言われている。1兆バーレルと言われてもピンときませんよね。では159立方kmと言い直そう。ありゃ?これでも良く解らないと仰る。ならば、これでどうじゃ。
 富士山をさかさまにして盃にしよう。そこにすべての石油を注ぐ。1兆バーレルの石油は富士山盃の11.5%しか満たさない。これが酒なら呑んだ気がしませんぞ。
 しかし、これが現実なのだ。これっぽっちしか人類に石油は残されていないのである。今のまま石油を使いつづければ41年後に地上から石油は消える。
 大方の人は何も考えていない。エネルギー問題を意識している人は「いやー、石油がなくなっても石炭、原子力、太陽光があるから大丈夫さ」と思っている。
 本当にそうだろうか。一説によれば、石炭エネルギーのピークは2025年にやってくると言われている。あと17年だよ。原子力の燃料となるウランだって85年しか保たない。それに地震国日本での原子力発電というのはリスクが大きすぎるし、廃棄物の処理だって未だに右往左往しているだけだ。当分、目処は立つまい。
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