ようやく高橋さんの話題

 3月8日の日記の「本を求めて」で、『中央公論』の3月号を求めてさまよい走ったことを書いた。そりゃぁないはずだ。今朝の新聞に4月号の広告が出ているんだから。3月号はほぼ売り切れていたんでしょうね。

 その3月号のネタについて、数量政策学者の高橋洋一さんがYouTubeの「あさ8」やご自身の番組で、後輩官僚の今井尚哉(たかや)氏に怒っておられた。そのことについて一視聴者、一高橋本の読者として少しだけ触れたい。

中央公論』の対談で高橋さんを誹謗した今井氏。この人の経歴をざっと並べれば、東大法学部卒、通商産業省入庁、第2次安倍内閣で首相秘書官、その後首相補佐官も兼務し安倍さんの周辺で悪知恵の強か者として活躍した官僚だ。

 官僚として輝かしい経歴の持ち主だが、令和の時代では、官僚として輝かしければ輝かしいほど、国を食い物にして伸し上がったと思われても仕方がないよね。国を思う国士のような官僚だったら偉くなれないのだから(笑)。

 高橋さんの著書『「官僚」の真実』(SB新書)から引く。

《(経済成長の時代に)行政主導の産業政策が次々と推し進められた結果、行政権がどんどん肥大化してしまった。省庁を動かしてきた一部の官僚たちが、実質的に政治的な権限を掌握するようになっていった》

 まさに今井氏はこの産業政策を進めた通産省の官僚であり、その後、安倍さんに取り入って政治的な権限をも手にした典型と言っていい。これを証明することを対談で今井氏が言っている。今井氏がまとめた石油製品の輸入自由化実施について、自民党梶山静六通産大臣から「俺たちが与党に復帰したらおまえはクビだ!」と怒鳴られたそうだ。対談を引く。

《私は政策に自信があったので、「どうぞ」と申し上げました。生意気な言い方ですが、橋本龍太郎梶山静六が何を言ってきても役人が「それは違います」と言える、そんな時代でした。》

 偉そうに。ご両所ともに彼岸に逝かれたので、クソ生意気な元官僚は言いたい放題だ(蔑)。この後に今井氏はこう続ける。

《政治家と官僚は補完関係で、かつ緊張関係にあるんです。どちらがより国民の方を向いているかという競争なんです》

 これが違う。政治家は国民に選ばれて政治家をやっている。いくらバカでも票を持っているということは何事にも替え難い。官僚は選挙で選ばれているわけでなく、言ってしまえば単なる行政マンである。官僚は政治家を「補完」ではなく「補弼」しなければならない。官僚はどこまで行っても脇役なのだ。それがこのところ、このオッサンと同様に、財務官僚ふぜいが政治家の耳を引っ張って政策を壟断するから国家がおかしくなっている。

 おっと1100字を超えてしまった。この手の話になると筆が走るわい。高橋さんにケンカを売った悪意の元官の噺についてはまだ続くのだった。