おもしろうてやがて悲しき議員かな

 あららら、またおもしろそうな議員が登場しましたぞ(笑)。

《「何様?」と蓮舫氏も激怒…安倍派・大西英男議員の「幹部は責任を果たした」発言に批判の嵐》

https://news.yahoo.co.jp/articles/09fd2770638408e470721f77877c9d1116bff350

 大西氏、議員秘書から区議会議員という政治一辺倒の叩き上げ党人派。議場でのヤジ男として有名だけど、政界以外の世間的な知識レベルは低そうだ。

 今、この時期に説得力のない戯言(ざれごと)を放つことは、火に油を注ぐようなもの。大西氏は、派閥幹部を助けたいと思っているんじゃないの?大西氏の発言は逆効果を生んでいるよね。

 このことを理解できないところが、このオジサンの悲しいところで、その悲しさが谷川弥一氏の後ろ姿に重なった。

 安倍元首相がテロに倒れて以降、愚物が政界を牽引してくれたおかげで、日本の将来を託している国会議員たちの底が見えてきた。

 谷川氏や大西氏は色物の脇役程度だが、次に首相を張ろうと目論んでいた萩生田氏、西村氏、世耕氏などの浅はかさが暴露された。

 萩生田氏などは生の演説を某パーティーで2万円も払って聴いたけど(笑)、然程おもしろい話ではなかった。新聞やネットで知っているネタをもっともらしく言っているだけ。

 それでも岸田首相の手帳かざしの街頭演説よりはるかに良かったけどね。だから「岸田より萩生田だな」と思ったものである。

 西村氏も誠実そうな風貌と、岸田首相が3度も落ちている東大に一発で入っているし、官僚経験もあるので「岸田より西村だな」と考えていたが、一連の不祥事を安倍さんや秘書のせいにしやあがった。本人は、記者会見をして責任を果たしたつもりになっているようだが、内容のなさでは、谷川氏のそれと大した差はなかった。むしろ大爆笑させてくれて、最後に哀愁を漂わせた谷川氏のほうがエンタメとしてはレベルが高かった。

「大臣になりてえ~」と20年も思ってきた谷川氏。「だから官僚どもを接待する裏金が必要だったんだ」と明確に言ったのはバカではあるが正直だ。

「総理になりてえ~」と子供の頃から願って着実に階段を登ってきた西村氏、未だに裏金については秘書のやったことで、時分は知らぬ存ぜぬ。利口かもしれないが嘘つきだと思われている。

 

 残念ながら総理候補の安倍派5人衆から、公務を無視してイギリスやフランスへ私的に行っているお姉さんや谷川氏まで、長い政治の歴史の中でこれほど政治家のバカが露呈した時代はなかった。

 鳩山首相菅直人首相の民主党政権の時に何人かのバカ議員が炙り出されたが、それでも今回の岸田政権下でのバカ行列には及ばない。

 もう一度、政治とは何か?政治家とは何か?ということを日本国民は考えたほうがいい。

 谷川弥一氏は特殊な例ではないだろう。大半の政治家が谷川氏と似たり寄ったりだと思えば当たらずといえども遠からず。

 このバカ行列の情況を見ても、なお「それでも自民党がいい」と言うならば、日本はもう一度、一からやり直した方がいい。

 そんなツケを子や孫に回したくないけれど、今の大人たちでは再度の復興は望むべくもないわさ。はてさて、どうしたものか。