窮鼠猫を甘噛みす

このニュースである。

《岸田総理「4月電撃訪朝」で「新拉致被害者」帰国の舞台裏

https://www.asagei.com/excerpt/301220

記事は言う。

《鉄仮面の妹も「訪朝」に言及。(中略)「すでに解決した拉致問題を両国関係の障害物としないなら、岸田文雄首相が平壌を訪れる日が来ることもありえるだろう」》

おいおい、鉄面皮、拉致問題は、すでに解決していねえし。金をせびるなら兄妹で東京に来い。

《かねてから、岸田文雄総理(66)は拉致問題について、「私直轄のハイレベルでの協議を進める」と表明し、条件をつけずに金正恩との会談を目指してきた。》

やいやい、首相になったら「人事をやりたい」と言っていた小物が、政権の人気回復のために「拉致問題」に手を突っ込むのは、危ない危ない。北朝鮮の言うことを鵜呑みにしてアリバイ的に何人かを開放するのみで、「すべて解決した。日本はどっさりと我々に戦後賠償金を出さなければならないニダ」となる可能性は極めて高い。

昨年から北朝鮮と日本の「府レベルでの接触」行われてきたらしいが、日本側でそれをやっているのが外務省でしょ。前回の小泉訪朝の時だって外務省(田中均)あたりが水面下で北朝鮮の言いなりになって動いていたものを、安倍晋三さんが「これはだめだ」ということで、あの状況にまで持ち込んだ。盆暗首相に随行する政治家の中に安倍さんはもういない。腰巾着で付いていくのは、国家観、歴史観、人生哲学をまったく持ち合わせない、政治家でいることだけが目的の「当選至上主義者」「当選回数主義者」どもだけでしょ。事務方は昭和前期の軍官僚のように自己肥大だけが目的化してしまった外務官僚ども。こんなのに拉致問題が解決できるとは到底思えない。

 岸田もそうだが、愛媛かどこかの市議会議員で交通費のごまかしをしていたヤツも「ブルーリボンバッジ」をこれ見よがしに付けていた。何もする気がないのに、拉致問題の「ら」の字も知らないのにパフォーマンスで胸に付けるのはやめろ。バッジが汚れる!

 国際政治学者の島田洋一先生があちこちでこう言っておられる。

「もしボンクラ岸田がパフォーマンスで北朝鮮にどうしても行くというならば、救う会会長の西岡力を同行しろ」

 西岡氏は、拉致問題北朝鮮のことに精通しておられ、なおかつ朝鮮語に堪能である。交渉の場で、アホ外務官僚が丸め込まれることを避けるには「西岡氏の同行」、これしかないだろう。島田先生の発言に依れば、横田早紀江さんも「西岡氏の同行」には賛成されているという。

 それならば西岡氏しかないだろう。窮鼠岸田に圧力をかけて、猫を噛んでもらおうではないか。

 記事中でジャーナリストがこう言っている。

「岸田総理は外務大臣を4年8カ月務めた経験もあり、外交上で実績を残したい野望を持っています。今の様子だと、4月、5月、6月にでも電撃訪朝を検討して、小泉元総理と同じように『成果』を上げようと考えているのではないでしょうか」

ちょいちょい、窮鼠岸田が外務大臣を務めたとはいえ、安倍首相の下であり、ほぼ全方位の外交を安倍さんが仕切っていた。窮鼠岸田は外務大臣の席に座って、外務官僚の人事を考えていただけだっせ。この程度の外交センスしかない首相と保身第一主義の外務官僚がピョンヤンに行ってなにすんの?暴挙に等しいよね。

だからこそ西岡力氏を、あるいは島田洋一先生を同行させるべきなのだ。

 ここは、「拉致は、あなたの父祖がやってきた悪行で、あなたはまったく関与していない。だからすべてを白日の下にさらけ出して、全員を日本に帰国させ、実利を取ったほうが賢明ですよ」ってくらいのことを窮鼠が言えばいいけれど、とてもじゃないがそんな玉じゃないからなぁ(泣)。

せいぜい、安倍さんが蹴った2~3人にプラス何人かで幕引きを図ろうとするのが盆暗窮鼠である。

 こういうテメエの人気のためだけに拉致問題を使う連中の愚かな行動だけは絶対に阻止しなければならない。

 敵は、ピョンヤンにいるだけではない。まず永田町周辺にいると認識すべきだ。