日本の歴史からコミンテルンまで

 昨日、読書会。課題図書は百田尚樹『日本国紀』(幻冬舎)だった。今回は珍しく、いつもは「はじめに」と「あとがき」しか読んでこないメンバーの本にびっしりと付箋が打ってあった。「まるでワルシャワの本のようだ」と冷やかされていた。

 メンバーにざっと感想を求めたのだが、我が読書会では過去に読んできた内容ばかりなので「新鮮味はなかった」というのが大方の意見だった。確かに、うちのメンバーは、歴史についてはかなり他の本を読み込んでいて、一般の人に比べると正しい(というと語弊があるな、客観的な歴史観、そうだ、これにしよう)、客観的な歴史観を持っている。だから百田さんの大著にもそれほど動じなかったようだ。
 それにしても、『日本国紀』で多くの日本人が日本について誇りと理解を持ってくれるとうれしい。
 なにしろ、戦後、赤化GHQによって施された占領政策は、日本人を共産主義者にするソビエトコミンテルンの謀略だったということに気が付くだけでも1800円の書籍代には見合う。
 それに気がつけば、戦後、東西の対立下で日本の社会党共産党、左翼、日教組労働組合などがやってきた行動・言動が「ああ、そういうことだったのか」と、絡まった糸が一瞬にしてほどけるように見えてくる。
 現代史は1919年のロシヤでのコミンテルンの結成から始まり、レーニンスターリンの世界共産化革命の謀略で大混乱を起こし、本家のコミンテルンはロシヤで壊滅したが、その後は支那で息を吹き返して、世界戦略を展開している。
 このあたりは評論家の江崎道朗氏が書いている『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(PHP新書)が詳しい。この著書の中では「デュープス」というおつむの楽しい人々のことも書いてあってとてもためになる一冊だった。ちなみに「デュープス」の代表的文化人は吉永小百合である。
 ついでにこちらも紹介しておこう。
中国共産党の化けの皮を剥がすトランプ政権》
https://www.epochtimes.jp/2018/09/36037.html
《米国議会の「米中経済安全審査委員会(USCC)」は8月24日、「中国共産党の海外における統一戦線工作」と題する報告書を発表し、中国共産党による各種工作活動の実態を暴いた。要人の買収やハニートラップなどの「常とう手段」はあくまでその一端であり、中には自由主義社会の根幹を揺るがす大がかりな工作活動もある。これらは統一戦線工作または統一戦線活動と総称され、中国共産党統一戦線工作部が主に担当する。》 
 これは現在進行形の事実なのである。お花畑平和国家にどんどんと移民と称して「中国共産党統一戦線工作部員」に送り込んできているとしたら、というか現実に送り込んできている。
 このことに『日本国紀』読むことで、一人でも多くの日本人が気がついてくれたら幸いだ。平和ボケの人には特効薬になるかもしれないが、正しい歴史認識を身に付けている人には、やや物足らないかも知れない。

 読書会の後、いつもどおりの反省会。大粒の牡蠣フライでビールをいただきましたぞ。夕べは、いつも「フリー」しか飲まないメンバーが「お酒を少し」と言ってお猪口に半杯くらいを飲んでくれたのがうれしかった。