緊急事態範囲縮小

《政府対策本部で39県の緊急事態解除を決定》

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200514-00000150-kyodonews-pol

 取りあえず経済活動には朗報と言っていい。ワシャの知っている居酒屋や料亭も少し安堵をするのではないか。

 しかし、かといって突然浮かれ騒ぐようなことがあってはならない。村上もとか『龍』(小学館)の中に226事件に連座して処刑された北一輝が登場しこんな科白を言っている。

「衆愚の極み。維新を必要とするこの腐りきった世に浮かれ騒ぐ、愚かなものが嫌いなだけです」

 昨日となにも変っていない。昨日と同じ日常が今日も続いていく。ただ単に首相が「緊急事態解除」と言っただけである。極力、浮かれ騒がないように肝に銘じたい。

 

 昨日の中日新聞に以下の見出しがあった。

《数十万人が積極発信か 改正案に抗議します》

《政府冷ややか「組織票」》

 内容は検察官の定年延長をうたった「検察庁法」の改正についてである。大手メディアは「反対の声が500万を超えた」と大騒ぎだった。ところが東大の先生が分析した結果、473万件のうち実際のアカウント数は58万件だったという。

 ワシャはツイッターには詳しくないので、よく解っていないのだけれど「ボット」という手法で、一部の連中が全体数を押し上げているのだそうな。要するに400何十万件はウソ数だったということやね。こういった手を使って世論誘導を図り法案を潰そうとするのは卑怯である。

 もうひとつ付け加えれば、58万件の中に、検察庁法改正案なるものを知らずしてハッシュタグ投稿をしている愚か者もいるだろう。自分が、何に異を唱えているのか、そのことすら確認せずに雰囲気に流されてしまう。

 昭和35年(1960)の安保闘争でもそうだった。国会議事堂前に集まった学生の多くが「安保条約」を読んでいなかった。中には「安保って何?」という豪傑もいたそうだ。それでも社会運動にしてしまう反日勢力の怖さを思い出すべきだろう。

 ソビエトが健在だった頃、世界にはコミンテルンという紅い工作員がたくさんばら撒かれていた。もちろん中国共産党コミンテルンが産み出したものだし、日米開戦に持ち込まれたのも、コミンテルンの裏工作があってのことである。GHQの中にも多くの共産主義者が侵入しており、日本にとんでもない憲法を押しつけたのが、コミンテルンの強い意向であったことは、歴史的に証明されていますよね。とんでも憲法だから、武漢肺炎ひとつまともに対応できないわけなんですね。

 もちろん未だに日本はコミンテルンの影響下にある。日本共産党立憲民主党などはモロにそうだし、吉永小百合に代表されるデュープスの皆さんもそうである。

 非常時にはこういった輩が、とかく蠢く。気をつけられよ。

 

 作家の門田隆将さんが呟いている。

《豪や台湾への中国の露骨なやり方を見ても、このまま中国をのさばらせたら世界が大変な事態に陥る事が分る。トランプ氏のように真正面から闘える人物は滅多にいない。日本は尚更だ。世界が平和を保てるか否かは正に""に掛かっている。その事を肝に銘じる政治家がどれだけいるのかを思うと暗澹となる。》

 

 大阪府の吉村知事がこうツイートしている。

《感染爆発した時、重症者の病床が最後の生死を分ける。簡易プレハブ型(酸素管と酸素圧は必要)でいいので、秋冬前に、ハードだけのコロナICUセンターを作るべき。医者と看護師が重要だが、後で考える。プレハブと人工呼吸器とエクモ。立派な建物は不要。国は大波に備えるべき。》

 ううむ、言葉に力がある。ご自身の責任で言葉を発信している。

 

 かたやこんなツイートもある。

《今しばらく不要不急の外出移動の自粛をお願いいたします。》

《感染拡大の防止に全力で取り組んで参ります。》

《医療提供体制の更なる強化に取り組んで参ります。》

《児童生徒の安全確保に万全を期し、早期に通常の学校活動へと考えます。》

《引き続き、全力で取り組んで参ります。》

《外出、移動の自粛、休業協力をお願いします。》

 もう、誰とは言いませんが、テドロス知事ですわ。「お願いします」「取り組んで参ります」「考えます」ばっかりで、言葉にまったく力というものがない。そりゃそうだ。自分に気持ちがないのだから、言葉に魂がこもるはずもないわさ。