劣「天声人語」

 今朝の「天声人語」がなんだかよく分らない(笑)。9月17日の「天声人語」なんだけど、9月16日ネタで書いている。まぁ担当割があって、今日の天声人語氏、99年前の関東大震災後の9月16日に起きた無政府主義者大杉栄連行の話を持ってきた。100年じゃないし、1日ずれているし、思いついたから書いちゃったんだろうけど、1年待って9月16日を予約しておけば時宜に適ったコラムになったのにね。

 でも、「結」には震災後の戒厳令と、戦時中をむりやりくっつけてくる。

《震災下の事件が前触れだったかのように、その先の戦時下では言論や人権の弾圧が進んだ。非常時の名のもと、雰囲気のもとで起きる信じがたいこと。それを看過するのがいかに危険かを1世紀前の事件から知る。》

 もっともらしく書いているが、前触れではないし、大震災後の大混乱と戦時中の統制社会を同一視するのは飛躍が過ぎる。「結」で言いたかったのは「雰囲気のもとで起きる信じがたいことを見過ごすのは危険だ」なんでしょうね。

 これって、安倍元首相の国葬を「雰囲気で起きる信じがたいこと」と言っているのかいな?国葬を見過ごすと「軍靴の音が聞こえてくる」ってかぁ(大爆笑)。

 このコラムなんだけど、最後のところを「・・・非常時の名のもと、ロシア占領下のウクライナウイグルで起きている信じがたいこと。それを看過するのがいかに危険かを1世紀前の事件から知る」に変えるだけで、いいコラムになるんじゃないの。絶対に朝日新聞では載せられないけどね。